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NDソフトアスリートクラブ

チームに
「自ら立ち向かう姿勢」を

2020年 キャプテン照井選手インタビュー

昨年の調子はどうでしたか。

昨年は、個人的にかなり好調でした。5000m・10000m・10マイル・ハーフマラソンで、自己ベストを更新(5000m 13分48秒91、10000m 28分31秒13、ハーフマラソン 1時間1分45秒【いずれも山形県記録】、10マイル 46分33秒)し、仙台国際ハーフマラソンでも6位。5000mは、これまでどうしても14分台を切ることができなかったのですが、秋に13分55秒で走ることができ、その2週間後にさらに7、8秒縮まりました。これまで、苦しめられてきた分、結果が一気に出たなという印象です。5000m・10000mは、それぞれ10秒以上の更新となりました。

好調の秘訣は何でしょう。

アレックスの力を借りました。昨年秋から、一緒に練習を重ねています。アレックスは速いので、自分は、自分のできるところまで一緒に走る。スピードもですが、走りも参考にしました。日本人選手は、わりと一定のペースで走ることが多いのですが、外国人選手にはそれができる選手とできない選手がいます。1周回るにしても、設定ペースよりも速く走っていたり、波がある。一緒に走ると、その波を感じることができておもしろいんです。アレックスは、力があって、ペース感覚もよいので、そうした部分もすごく勉強になりました。最初、アレックスに「じゃあ、引っ張って。(照井選手が)ペースメーカーをやって」と言われた時は、「うそだろ、アレックスのペースメーカーなんて」と思いましたが(笑)。走ってみると、苦しいながらも「いいな、いいな」と思うんです。次の2本目は、アレックスにペースメーカーをお願いして。3本目、4本目と交互にペースメーカーをやりつつ、自分が徐々に遅れてくると、アレックスが彼のペースで進んでいくので、その日の調子によって、頑張ってついていくか、離れて応援する。この繰り返しの中で、いつのまにか結果が出ていました。

キャプテンとして、チームの課題をどのようにお考えですか。

今、選手一人ひとりの「意識の差」をすごく感じています。もちろん競技中は真剣に取り組んでいますが、私生活の中で、どれだけ競技者であることを意識しているのか。また、競技中、自分よりも強い相手に対して、萎縮して身を引いてしまうところも気になっています。「あの人だったら負けても仕方ない」という気持ちが、「勝ちたい」「エースになりたい」という意志と別に働いている。自分の場合、速い人がいたら、その人に少しでも近づいてやろうと思うんです。例えば、大会に出れば、自分よりも速い選手が何人もいますが、その選手らも、毎回そのタイムで走れるわけではないので、「今日だけは勝ってやろう」と思って走る。負けたら「次は頑張ろう」と思うし、勝てたら「今日、勝てたから次も勝とう」と思います。人柄のいい選手ばかりで、いいチームではあるのですが、このあたりは課題に感じているところです。

今、チームに一番必要なものは何でしょうか。

「自ら立ち向かう姿勢」だと思います。“やらされる”練習ではなく“やる”練習。勉強で言えば、自ら勉強する意志をもって勉強するのと、親から言われて勉強するのとでは、身につき方が全然ちがうと思います。まあ、勉強はやったことないので、わからないですが(笑)。監督に示された練習メニューに関しても、“やらされる”から“やる”に、意識を変えていくことができれば、それだけで練習の雰囲気が変わってくると思います。プロや、市民ランナーは、自分たちで練習メニューを決め、自分自身を奮い立たせて練習しているわけですが、1人きりの練習は大変ですし、苦しいことでもあります。自分で決めた練習が正解なのかも分からないわけですから。そう考えると、今、自分たちが置かれている環境はすごく良いものだと思うので、この環境を生かしつつ、自ら意志を持って練習に臨んでほしいです。

今年の目標を教えてください。

まず、ニューイヤー駅伝出場を果たしたいです。昨年、自分自身は好調でしたが、やっぱりニューイヤー駅伝に出られないと意味がない。正月が暇なのは、すごく苦しいものです。他のチームの情報を聞いていると、今年の東日本実業団対抗駅伝競走大会(※ニューイヤー駅伝予選)は、かなりの激戦区になると思います。厳しい状況ではあるのですが、そのぶん勝てたら喜びも大きいはず。11/3(東日本実業団対抗駅伝競走大会)、現地で応援してくれる方々にも、悲しんで帰ってほしくないんです。また、日々の業務の中で、重い荷物を持たせないようにしてくれたり、ケガしないように声をかけてくれる社員のみなさんが練習や大会に集中できる環境を作ってくれている部分もあります。自分の大会結果もチェックしてくれていて、大会の翌日、出社すると声をかけてくれる。ありがたい限りです。自分の口で、「駅伝の予選突破しました!」と伝えて、恩返ししたいと思っています。

最後に、パリ五輪への想いもお聞かせください。

パリ五輪について、金田さんには「今年が勝負」と言われています。おそらく、パリ五輪の前年に日本代表を決める予選があるので、その1年か2年前には、予選に出場するための規定の記録を出す必要があります。そうなると、練習できるのは1年ちょっとあるか、ないか。今年が1番大事な時期なんです。昨年までは、5000m・10000mで自己ベストを狙ってきましたが、今年はマラソンにシフトし、やれるところまでやるつもりです。

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