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リモートワーク導入による新たな発見コロナ禍の働き方座談会

PROFILE

鈴木 滋文
関西第一営業所 所長
菅原 龍介
商品管理グループ
小関 仁志
総務部
後藤 万里子
人事部

※2021年10月時点

2020年、新型コロナウイルスの流行は現代人の働き方に大きな影響をもたらしました。
NDソフトウェアでは、人事部・総務部が臨機応変に対応し、全国の営業所それぞれの判断を尊重。
未曾有の事態にどのように向き合い、対応したのでしょうか。
山形本社と大阪にある関西第一営業所をオンラインでつなぎ、コロナ禍の働き方について振り返りました。

リモートワークを通じて業務効率が上がった

コロナ禍の働き方座談会ということで、まず皆さんの現在の働き方についてお伺いしてもよろしいでしょうか。

鈴木
関西第一営業所では基本的にテレワークを活用していて、人によりますが私の出社は月1、2回程度です。お客様へのご提案はオンラインのミーティングツールなどを活用したり、必要に応じて、直接お伺いしに行くという働き方をしています。
菅原
山形県は現在(2021年10月時点)緊急事態宣言が解除されているので、今は出社しています。それまでは週2、3回在宅ワークをしていて、出社する際には社員となるべく接触しないように勤務交代制がとられていました。
小関
出社とリモートワーク両方を利用しています。リモートワークの日は、外部研修をオンラインで受けたり、他部職とオンラインでミーティングをしたりしていますね。
後藤
人事部は緊急事態宣言中、菅原さんと同じく勤務交代制で出社していましたが、現在はフルタイムで出社しています。というのも、人事部は機密性の高いデータを扱っているため、外部からデータへのアクセスがしにくくなっていることもあり、セキュリティ上の理由で出社をしています。

本社がある山形では、比較的感染状況が安定していますね。鈴木さん、コロナ禍でリモートワークが進み、業務に影響はありましたか?

鈴木
リモートワークを通じて業務効率が上がったなという印象があります。最初は営業所内のメンバーと会わない時間が多くなったため、「距離感が遠くなってしまうかもしれない」と懸念していたのですが、営業職も、サポート職も、コロナ前から直行直帰が多く、会社で会わないこともありました。ところがリモートワークが始まり、朝礼で毎朝顔を合わるようになりました。その結果、確認事項や注意事項が共有できるようになり、派生でちょっとしたことでも気軽に聞けるようになったので、心理的距離感はむしろ近くなったと思います。
小関
なるほど。鈴木さんの所属する関西第一営業所はリモートワークに移行しても、社員がスムーズにコミュニケーションできるような取り組みが多いと聞きました。
鈴木
そうですね。関西第一営業所はリモートでも、安心して仕事ができるということをとても意識していますね。そのために様々なシステムを導入しています。半期に1回、人事が用意してくれたコンピテンシーシート(安定的に成果を出せる行動特性を分析し、社員の評価基準を設けたシート)をもとに、営業所メンバーでお互いのいいところを言う場を設けていたり、バーチャルオフィスのサービスを利用したり、メンバーの良いところにフォーカスして褒めることをベースにしたコミュニケーションや、作業に集中しやすくなるサービスを使うことで、社員から「コミュニケーションが取りやすくなった」と言ってもらうことも多いです。
後藤
すごくいい取り組みだと思います。リモートワークのメリットでいうと、私は移動時間がなくなったのが大きかったですね。それまでは、往復1時間かけていたので。就業後に軽い運動ができたり、子どもの授業参観に家から直接行けたり。「日々の買い物に行きやすくなった」「家事ができるようになった」という社員の声もよく聞きます。
菅原
それはありますよね。終業したらすぐに家事をして、晩ごはんの支度ができるので、家族には嬉しい時間配分が可能になったと思います。

リモートワーク導入の裏には、環境的な苦労も…

ポジティブな意見が多いのですね。
ただ、リモートワーク導入にはさまざまな苦労もあったのではないでしょうか。

小関
国の推奨で全国的にリモートワークがスタートしたことで、日中のインターネットトラフィックが増加し、インターネット接続が古い方式の拠点では通信回線が混雑して大変でした。接続方式を切替えたことで環境が安定しましたが、すぐに切替ができないため安定するまでは苦労しました。また、普段はみなさん出社して、インターネットに接続していたので、そもそも家にネット回線がない人やスマートフォンのテザリングしかなく通信制限がかかってしまった人もいたり……。リモートワークの環境が安定するまでは苦労しました。
後藤
そうですね。コロナ前も、リモートワーク制度はありましたが、一斉にテレワークがはじまった時は大変でした。小関さんのいる総務部も、私のいる人事部も、慌てて社内ネットワークの回線を増やしたり、Wifiルーターの貸し出しを行ったり、バタバタでしたね。
菅原
そんな苦労があったんですね……。大変助かりました。個人的な感覚としては、コロナ前からファイル共有をクラウド上で行うサービスや、チャットツールを会社側が導入してくれていたので、リモートワークへの移行はとてもスムーズだった印象があります。
鈴木
チャットツールに慣れていたのは大きいですよね。オンラインのミーティングツールも導入がかなり早く、私たちが営業でサービスを説明する際もスムーズに扱うことができました。
後藤
鈴木さんは営業でお客様と接するときに困ったことなどはありませんでしたか?
鈴木
もちろん対面に比べると、オンライン上で機能をお伝えする際に伝えきれない部分やコミュニケーションが上手くいかないということもありました。ただ、事前に説明動画を見てもらったり、同じ画面を見ながら資料を共有できたりと、対面ではできない便利な方法も増えたなと思います。そこは一長一短かもしれませんね。
菅原
私もこれまで部署内で書類をやり取りする際、一回ちゃんと作成してからお渡ししていたのですが、オンライン上で同じ画面をみながら共有できるので、リアルタイムでコメントをもらったり、文章をみていただいたりと、業務効率があがりました。対面でずっとやっていたことと、オンラインでしかできなかったことを上手くミックスできているかもしれません。
後藤
そうなんですね。人事部は出社するといつも対面で会話しながら業務することが多いので、「今、あの人は集中しているからあとで声をかけよう」という配慮もありましたが、オンラインになると、集中して作業しているときにチャットが入ったり、電話が始まったりしていたので、集中力が切れてしまう部分も正直ありましたね。ですので、さきほど鈴木さんがおっしゃったようなバーチャルオフィスの導入といったことも進めていればよかったのかもしません。

どんな環境においても働き方を柔軟に変えられる会社でありたい

今後コロナ禍が落ち着いたら、どんな働き方をしていたいですか?

後藤
コロナ禍でリモートワークが進んで、みなさんどこでも仕事ができるという認識に変わったと思うんですよね。社員の中にはたまにキャンピングカーの中で仕事をしている人もいてすごく素敵だなと思います(笑)。一方、業務によっては対面でのコミュニケーションの方がスムーズな機会も出てきました。ですので、対面とリモートワークの選択がいつでもできるといいなと思いますね。
菅原
そうですね。ずっと在宅ワークをしている中で、なかなかメリハリがつかないといった声もありますし、一方で家庭の事情で通勤時間を短縮したい人もいます。そうしたさまざまな事情に合わせて、より仕事をしやすい環境があると助かりますよね。
鈴木
昨今、ダイバーシティという言葉をよく聞きます。当たり前ですが、社内にもいろんな人がいると思うんです。「リモートワークの方が効率的」という人もいれば、「対面の方がいい」という人もいます。リモートワークの話だけでなく、性格面でも、細かい作業が得意な人もいれば、大雑把だけど推進力があるという人もいます。そうした人材の“いいところ”に目を向けて、それぞれがより活躍していける会社になれるように、環境や制度を整えていければいいなと思っています。
後藤
弊社の強みはさまざまな環境にも柔軟に対応できるということです。リモートワークが始まっても、若手年配関係なく、みなさん抵抗なくオンラインツールに慣れていますし、こうあるべきといった考えが少ない会社です。今後どんな事態が起ころうとも、柔軟に働き方を変化させていける会社でありたいと思っています。