NDSコラム

仕事 2020/10/29
路線バス、コミュニティバスの減少が
地域に与える影響とは?
新しい移動手段として注目の
デマンド方式とは?

普段の買い物や通勤、病院受診やイベントや趣味の行事への参加などに私たちはあらゆる生活行為に移動手段を必要とします。代表的なものとして車や電車、バス、タクシーがあり、いずれも暮らしている地域においては日常に欠かすことのできない大切な移動手段です。しかし昨今、地域によっては高齢化や過疎化で移動手段の確保が難しくなりつつあります。

特に過疎地域の交通を支えてきた「路線バス」「コミュニティバス」の規模縮小が地域に暮らす高齢者にとって大きな影響を与えています。移動機会の減少は日常生活を不便にするだけでなく社会参加の機会をも失わせ、地域全体の不活性化に繋がりかねません。
そんな今、各地方自治体や地方公共団体などが取り組んでいる移動手段のひとつに「デマンド交通」があり、過疎地域を中心とした新たな地域公共交通の柱として注目を集めています。
地方自治体や地方公共団体が抱える移動問題を解消するために路線バスやコミュニティバスに代わる手段として大きな期待が寄せられるデマンド交通とはどのようなものかを解説します。
 

過疎地域の移動問題とは

都心部や人口の多い地方などは電車や乗り合いバス(路線バス)などの交通網が発達しているほかタクシー事業者も多く存在しているため、日常の生活に困ることは少ないといえます。また、地方ではマイカーの保有率が高く移動手段に自家用車を用いることが一般的です。高齢になったとしてもこのような地域で暮らす以上は様々な移動手段を活用することができますが、高齢率の高い過疎地域では、移動手段の減少が問題となっています。高齢による免許返納などにより自家用車での移動手段を持たない方々にとって、移動手段に重宝しているのが専らバスです。しかし過疎地域では人口減少に伴い路線バスの採算が合わないなどで本数を減らす、運行を取りやめるといった状態が頻発しています。地域での暮らしを続ける高齢者にとって、移動手段の減少は生活に多大な悪影響を及ぼすのです。地方自治体や地方公共団体において、この移動に関する問題は解決するべき重要な課題といえるのです。
 

移動が困難になると生じるリスク

 
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人は何かしらの活動を行うとき、多くは移動を必要とします。それは買い物や病院受診、仕事などの日常生活に必要なものや、地域のコミュニティへの参加、趣味などの社会参加など非常に多岐に渡ります。私たちは移動を円滑に行うことで自身の生活を豊かにしているといっても過言ではありません。この移動手段が失われてしまうと、日常生活に不便が生じるだけでなく自宅から出ない閉じこもりがちな生活を送ることで社会参加の機会が大きく失われ精神的に不健康な生活を送ることになってしまいます。精神的に不健康な生活は身体にも影響を及ぼし、筋力の低下や認知症の発症などのリスクも生じてしまいます。
移動手段の多くをバスなどの公共交通機関に頼ってきた地域で過疎化が進み路線バスの規模縮小などに陥ると、その地域に住む高齢者の多くが移動手段を失い、身体的にも精神的にも負担の大きい生活を強いられてしまいます。過疎地域に住まう方々が住み慣れた地域で豊かに暮らしていくためには、移動手段の確保が非常に重要なのです。
 

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地域のニーズに合わせた新しい移動手段

自身での移動手段を持たない方々にとって重要な交通手段は路線バスや電車といった公共交通機関、タクシー、家族の運転による移動などがありますが、過疎地域に暮らす高齢者においてはそれらの多くが利用しづらい場合があります。電車での移動の場合は駅までの移動を必要とするため、そのために乗り合いバスを利用する方々が多くおられましたが、規模縮小の影響を受けてしまうと本数は1時間に1本程度あればよいといった状態で、非常に利用しづらいものとなります。タクシーは自家用車がなくとも移動できる便利な手段ですが移動距離に応じて料金が割高になり、目的地によって過疎地域で暮らす方々にとっては金銭的負担の大きい手段となってしまいます。家族の運転による移動はそうした費用もかからず経済的といえますが、家族の時間を使うことが必要になるため仕事をしている家族には頼れないことや、家族の負担が増すことなどが問題として挙げられます。
 
過疎化の進む地域や高齢者が多い地域の自治体がそうした問題を解決するための取り組みとして行っているものが「コミュニティバス」「デマンド交通」といった移動手段です。
「コミュニティバス」とは一般的に交通手段が行き届いていない不便な地域の解消等を図るため、市町村等の地方自治体や地方公共団体が主となって計画して乗り合いバスを運行するものです。通常の乗り合いバス運行業者に委託し路線バスとして運行する方法や、自治体が自ら運行主体となる方法などがあります。予約に応じて不定期に乗り合いバスを運行するケースもありますが、多くは路線バスとして活用されているため、利用数が少ない地域などは財政負担が大きくなっています。
 
「デマンドバス」は予約に応じて発着先やダイヤが変わる不定期型の乗合型公共交通です。11人以下の車両で運行されることが多く、「デマンドタクシー」とも呼ばれます。
デマンドバスは予約があったときにのみ運行するため定期運行する乗り合いバスに比べコストを低く抑えることができます。また、運行車両を地域の交通事情に応じたものを取り入れることができることも大きなコスト削減の理由となります。
高齢者の多い地域における重要な交通手段としての乗り合いバスですが、過疎化による利用数の減少などから事業撤退を余儀なくされる中、デマンドバス方式は地域の交通を支える新たな手段として多くの地方自治体や地方公共団体が運用しており、今後も増加することが見込まれております。
 

NDソフトウェアのスマートデマンド交通システム

地域の交通事情を解決するために大きな期待を寄せられるデマンドバス方式ですが、運行していくためには予約受付管理、配車指示、ルート計算など複雑な作業が必要です。これらの作業をすべて手作業で行っていくには多大な労力を要するほか、ヒューマンエラーなどにより利用者への不都合が生じかねません。
NDソフトウェアの「スマートデマンド交通システム」はICTを活用してデマンドバスの運行をサポートするシステムです。特徴は車両にタブレット端末を搭載し、オペレーターとのやり取りを円滑にしていることです。さらに利用する方々も電話で予約受付をする以外にもスマートフォンを使って予約ができることが大きな特徴です。
 
操作方法は高齢者にもわかりやすく設計されているため簡単な操作で予約が可能となっています。
AIの配車だけに頼ると、高齢者特有のキャンセルや時間変更などの対応が困難となり、「乗りたいのに使えない」事象が発生します。そのため、当システムは介護・福祉メーカーであるノウハウを生かした柔軟な設計が随所に盛り込まれており、自治体毎の実情や運行に合わせた運用を可能にしておりますため「多くの住民が乗りたい時に乗っていただけるデマンド運行」の実現を支援いたします。
サーバー管理が不要なクラウド型を採用しておりますので導入費や管理費の手間を省いており、低コストでの運用が可能であることも大きなメリットです。
 
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スマートデマンド交通システムで地域を活性化

スマートデマンド交通システムは2020年7月現在、33の地域で月平均67,000人以上もの方々の運行管理を支援しております。スマートデマンド交通システムを活用していくことで、地域には様々な効果が期待できます。
買い物や病院受診など、日常生活に必要な移動の利便性が上がることは外出の機会を得ることに大きく繋がりますので、心身機能のリハビリなどの活性化に大きな効果が期待できます。また軽作業などの就労支援に利用することで地域の経済活動や就労意欲の向上にも繋がるでしょう。
さらに趣味の活動やイベント参加などの社会参加の移動が手軽に行えることは地域のコミュニケーションを維持、活性化させるための非常に重要な手段といえます。地域の方々と外食などの食事を楽しむことは心を豊かにしますので、その際の移動手段として利用できることもコミュニケーションの活性化に役立ちます。
スマートデマンド交通システムを活用することで、高齢者の多い地域や過疎化の進む地域の交通事情は大きく改善し、生活する方々が柔軟な移動手段を得ることは地域を元気にしていくことでしょう。
 

まとめ

私たちの日常生活や社会参加には移動が必要ですが、過疎化の進む地域や高齢者の多い地域では採算が合わないなどの理由で利用できる交通手段の減少などがあり、地域で暮らす高齢者にとっては交通手段がない、自家用車を運転せざるを得ず免許返納したくともできないなどの問題が生じています。
そこで今増加しているのが予約に応じて運行する不定期運行型の「デマンド方式」です。デマンド方式は地方自治体や地方教団体など、地域の実情に合わせた運行が可能なため、利用者のニーズに合わせやすいことが特徴で、地域の交通事情を解決する手段として期待されています。弊社の「スマートデマンド交通システム」は予約受付、配車指示、ルート計算など複雑な作業にICTを活用したシステムで多くの自治体にご採用いただいております。地域の販売店様などと協業することで、導入後のサポートも充実しているため地域の皆様の交通に関するお悩みに柔軟に対応いたします。導入をお考えの自治体様はぜひお気軽にご相談ください。
 
 
 
参考URL:
国土交通省 デマンド型交通の手引き
 
※コラムの内容については、掲載当時のものです。

 
 
最後までお読みいただきありがとうございました。
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