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NDソフトアスリートクラブ

地元・南陽市でのチャレンジ

金田剛監督インタビュー

地元・南陽市でのチャレンジ

このたび、2019年4月1日にNDソフト アスリートクラブの監督に就任しました。これまでさまざまなチームの監督を務めてきましたが、NDソフトは出身でもある南陽市のチームということで、気持ちの入り方が違います。意外と慎重になっていますね。40年ぶりに南陽に帰ってきて、「地元で失敗したくない」という気持ちがあります。もちろん変わっていくために、変えなくてはいけない部分がありますから、どこかで断行しなくてはいけませんね。

一人ひとりのいいところを引き出す育成

今の時点(取材は4月27日)では、まだまだつかめていませんが、選手を見ていて、各々光るものを持っていると感じます。ただ、それがどこまで伸びるかというのは素質もありますし、「一番元気なときにどこまで引き出せるか」という部分もあります。

私が一番意識していることは、その選手のいいところを引き出してあげることです。オリンピック選手を育てた際、こだわっている“形”についてよく尋ねられましたが、「こうでなくてはいけない」という画一的な形は用意していません。選手によって、生まれ育った環境も、足の長さも違う。その選手の一番いい動きを想像するとまちまちなんですよ。同じ色に染めないほうがいい。その子その子の色というのがあって、それを前面に出してあげることの方が大事だと思っています。

チームに関しても同様で、絵を描くようにチームを作っていくんです。「この選手を連れて来たらもっといい絵になるんじゃないか」とか、そういった感覚・感性を大切にしています。もちろん、その感覚・感性を磨くために、動きなどを勉強しましたが、「こうでなくてはいけない」という形はなくて、その時代、年々の状況などで、描いていく絵が変わっていくんです。

監督就任後、まだ、しっかりした練習を見ていませんから、これから選手の可能性や想いを確かめていきたいと考えています。

土地の弱みを強みに変えたい

40年ぶりに冬場の南陽に来て、寒いな、と思いましたね。「外で走るのはちょっと大変だな」って思ったくらいです(笑)。実際、東北には、NDソフトしか実業団チームがありません。やはり雪国ということもあって、冬場のトレーニングはかなり難しいですよ。雪が降らなければ、年がら年中トレーニングできますから。12月の半ば頃から2月の半ば頃まで、2〜3ヶ月雪が降りますが、その時期は、意外とマラソンシーズンなんです。現状、これは課題ですね。条件の良いところとどのような手段で肩を並べてやっていくか、考えていきたいと思います。

これからの“変化”のために

これから、高みを目指すにあたって、オリンピックを狙うような選手がいると、やっぱりチーム全体が変わってくるかなと思います。その選手の思いが強ければ、周りにいる選手も強くなっていく。今、そんな選手が必要だと考えています。

また、個人個人の話で言えば、変わっていく“必要性”というのを脳に感じてもらわないといけないと考えています。「これだけのスピードで、これだけの距離を走りたい」という思いを脳に伝えて、脳に応えてもらうために、常にその刺激を与える。そうでないと、やはり変わっていきません。最初から文字が上手に描ける人なんていないですよね。上手に書くために、書く。練習すると、感覚を覚えていく。すると筋肉や神経がそのために発達していく。練習は繰り返さないとだめです。人間というのはこうした過程を経て“動き”を体得していくんです。だから時間をかけてしっかりトレーニングする。でも、それで変わっていけるんです。

目標はニューイヤー駅伝

会社としては、まずはニューイヤー駅伝に出場することが今年の最大の目標となります。そのためには、ひとまずは11月の予選が目標ですね。ただ、私個人の考えとしては、出場するだけではなく、近いうちに上位の方で走れるようなチームにしたいと考えています。後は、それぞれ個人の目標があるので、駅伝のためにその目標を潰してほしくないという思いもあります。駅伝をがんばりながら、それぞれの目標もしっかりみせてほしいですね。

監督プロフィール
氏名 金田剛
生年月日 1960年4月21日生まれ
血液型 B型
出身地 山形県
出身高校 日本大学山形高等学校
出身大学 日本大学

大学在学中、箱根駅伝に4回出走。卒業後、ダイエー陸上部創部メンバーとして入社。佐川急便より、選手兼指導者として創部依頼を受け、陸上部を発足。オリンピックマラソン代表選手、国内外マラソン優勝者の育成を手がけたほか、全日本実業団駅伝入賞を果たす。その後、日立電線陸上部を1年で全日本実業団駅伝へ復帰出場、10年以上全日本実業団駅伝に出場できなかったトーエネック陸上部を5年で初出場させるなど、実績を重ねる。2019年4月NDソフトアスリートクラブ監督就任。

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