波乱の1年目を乗り越えて
安藤駿インタビュー

入部1年目を振り返って、昨年はどんな一年でしたか。
入部当初は仕事と練習の両立に慣れず、思い通りに走れなくてきつかったです。平日しっかり働いたあとに練習があって、土日も追い込んでいく練習スタイルは学生時代とかなり違いますし、休む時間とがんばる時間とがごちゃごちゃでした。「何でうまくいかないんだろう」と本当に悩んでしまって。それも走れない原因になっていたのかもしれません。東日本実業団駅伝の前に「どうせ走れないのならいっぱい失敗しよう」と開き直れてから急に調子が上がりました。みんなのおかげでニューイヤー駅伝にも出場することができ、いい経験になりました。
昨年はルーキーにして東日本実業団駅伝・ニューイヤー駅伝のどちらもアンカーを担いましたね。
それぞれ感想をお聞かせください。
東日本実業団駅伝では12位までがニューイヤー駅伝に出場できるのですが、11位でタスキをつないでもらいました。「13位に落とさない」という自分の役割が明確だったので、変に緊張することもなく落ち着いて走れたかなと思っています。ただ順位を守るために守りに入ってしまい、攻めきることができなかった悔しさも同時に残りました。
ニューイヤー駅伝は、まず1年目で出場できることがすごくうれしかったです。なかなか出場できるものではないので、いい経験ができたなという思いが大きいですね。ただ全力でやった上で順位は下の方だったので、もっとがんばらなくちゃいけないのだと強く感じました。


今のチームをどのように見ていますか。
入部当時から思っていたんですが、臨む前から気持ちが折れそうになるような強度の高い練習を普通にクリアできてしまう人が多くて、メンバーのポテンシャルの高さをすごく感じます。(実業団で)長く走ってきた人ならではの落ち着いた走りも、見ていてすごく勉強になります。
ご自身の今のコンディションはいかがですか。
長時間の練習やきつくなったあとにプラスで練習することが増えて、疲れてきても身体を動かせるようになってきました。絶好調というわけではないのですが、最低限のレベルが着実に上がってきているのを感じます。
今年の目標は?
ニューイヤー駅伝への連続出場がやっぱり一番大きな目標です。あとは昨年の不調時にトラックレースでまともに走れなかったので、今年出る機会があれば自己記録を更新したいと思っています。
