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NDソフトアスリートクラブ

自分が走ることが
山形への恩返し。

青野朱李選手インタビュー

学生時代、苦しい中で見えた光

「帰省するたびに声をかけてくれる方が多くて、自分がたくさんの人に応援されていることがわかりました。地元の企業に所属をして活躍することで、いろいろな人を笑顔にしていきたいし、結果として恩返しになると思うんです」

山形県東根市出身の青野朱李選手は、2022年9月に開催された大学生日本一を決める「第91回日本学生陸上競技対抗選手権大会(日本インカレ)」にて、女子100m、200mを制し2冠を達成した。長かった学生時代の不調を払い除け、好調を維持したまま2023年の4月から「NDソフトアスリートクラブ」の一員として、2024年のパリ五輪代表入りを目指す。ただ、ここに至るまでの道のりは、けして平坦なものではなかった。

もともと深く考え過ぎるところあって。細かく決め過ぎてしまい、それが1つうまくいかないと全部崩れてしまうことがあったので、きっちりし過ぎず、抜くところは抜くということを意識しました。そのおかげか11月後半ぐらいから怪我や体調不良がなくなり、この冬はこれまでで一番充実してトレーニングを積むことができました。

「大学へ進学するタイミングで一人暮らしとなり、生活のリズムや環境変化への対応に手間取り、パフォーマンスが上がらなかったんです。さらに、2年への進学のタイミングでコロナウイルスが猛威を振るい、思うような練習ができず大会も中止や延期になり、モチベーションを保つことができず自室に引きこもる時間が増えていきました」

そんな時、もういちど陸上と向き合うきっかけとなったのが、高校時代のライバルたちが活躍する姿と、地元からの温かい応援だったそうだ。「まず、競技への取り組み方など、気になったことはなんでも麻場一徳陸上競技部監督(麻場先生)に相談してコミュニケーションを積極的に取るようにしました」

自分の中での意識改革が始まり、課題だった筋力アップやスタート練習に積極的に取り組み始めると、少しずつ結果がついてくるようになった。
「4年春の日本学生個人選手権で200mの自己ベストを更新して久しぶりに優勝。秋のインカレで2冠を達成することができました。大学での4年間は、辛いことの方が多かったんですが、もう一度自分の気持ちを奮い立たせて、絶対に勝ちたい。恩返しをしたい気持ち一心で取り組んだので、言葉に表せない達成感と喜びが溢れてきました」

走りを通じて山形に恩返しをしたい

「自分には走ることしかできないので、これからも競技を続けていくことを麻場先生に相談をして、NDソフトアスリートクラブへ所属することを決めました。地元に住んでいた頃から、ニューイヤー駅伝に出場するチームが山形にあるというのは知っていましたが、まさか短距離の自分が所属するとは思っていませんでした」

練習環境はこれまでと変わらず山梨に置き、まずは6月に開催される日本陸上競技選手権大会、そして日本代表へと繋がるグランプリシリーズでのポイント獲得を目指し、これからも走り続けていく。

「練習環境が変わらずに、これまで通り競技を続けていけるのは、自分にとって大きなメリットのひとつですね。山梨は、地元と同じで自然豊かですし、静かでとっても暮らしやすい場所です。これまでと違い、授業があった時間も体だけではなくメンタルも含めた治療やメンテナンスに取り組むなど、これまで以上に陸上と向き合っていかなければなりません。そんな時に、すぐに相談できる監督やコーチが身近にいるのは、本当に心強いことだと思います」

100mや200mでの結果はもちろん、いま一番手の届きそうな目標としてチャレンジを続けているのは、世界大会で経験した女子リレーでの日本代表に選ばれることだ。

「走りの特徴としてレースの後半にかけての伸びが、自分の持ち味としているポイントなので、もちろん200mでの結果も求めていきますが、個人的にリレーという競技も好きで、適性があると思っているので積極的に挑戦していきたいと考えています」

まず、目指すのは日本代表のユニフォームを手にすること。そのためにバトンパスの技術が世界一と言われるほど、繊細で過酷な競技に挑んでいく。

「もともと、テレビに出演したり注目していただくことが嬉しくて。プレッシャーよりも期待されていることにモチベーションが上がるタイプなんですよ。もちろん、個人種目以上に失敗できない責任はありますが、逆にパワーに変えて結果に繋げていきたいです。自分が結果を残すことで、NDソフトアスリートクラブや、山形の応援してくれる皆さんへの恩返しになると信じて、これからも走り続けていきたいです」

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