
戸田選手のこれまでの軌跡
2004年7月生まれ山形県出身。小学生の頃からマラソンが好きで、中学に進学すると本格的に陸上競技を始める。上山高等養護学校を卒業後、23年にNDソフトアスリートクラブに加入。特別全国障害者スポーツ大会では2023、2024年の800mと1500m(ともにT20クラス)で優勝。2025年2月にドバイで開催されたワールドパラアスレティックグランプリにも出場。1500mで4分02秒39をマークし、初挑戦の海外レースで見事優勝を果たす。日本パラ陸上競技連盟から2025年度ロスターゲットアスリートに指定され、2028年に開催されるロサンゼルスオリンピック出場を目指している。1500mのベストタイムは3分52秒84。

NDソフトアスリートクラブに加入してからの2年間で、自分が一番成長を感じたことはなんですか?
自分が一番成長したのは、粘り強さと「強い」走りができるようになったことです。ラスト1周もスピードを落とさず走ることができれば、周りの選手を振り切ることができます。
3月に行われたオール陸上競技記録会2025では、東京とパリのパラリンピックに2大会連続で出場した赤井大樹選手に競り勝ち優勝しました。勝利できたポイントを教えてください。
やはり、ラスト1周で粘り強い走りができたことと、最後まで追い抜きたいと強い気持ちを持ち続けられたことです。
6月の2025ジャパンパラ陸上競技大会では、大会記録を更新し、自己ベストの3分52秒84で3位入賞しました。次の目標タイムを教えてください。
次の目標は3分50秒台です。できることなら日本記録(3分50秒33)を更新したいです。
日本パラ陸上競技連盟から、ロス五輪を目指すアスリートを支援する「ロスターゲットアスリート」に指定されました。練習や環境に変化はありますか?
まずは嬉しい気持ちです。練習では自分の苦手な部分を克服して弱点をなくすことに集中しています。試合では、集中力を高めてもっと負けないという強い気持ちを持って走りたいです。

2025年の目標を教えてください。
今年の目標は、インドで開催される世界パラ陸上競技選手権大会に出場することです。
※なおこの取材後、2025年7月15日に日本パラ陸上競技連盟からニューデリー2025世界パラ陸上競技選手権大会の1500m(T20)日本代表選手として発表された。
世界選手権でメダルを獲得するために取り組んでいることはありますか?
練習で長い距離を走ることと、暑さ対策をしています。ドバイのレースでは、環境に慣れずにストレスを感じてしまい、今までにない緊張感からか体調を崩したままレースに出場したので、次回は体調管理をしっかりしたいです。
最後に、応援してくれるみなさんにメッセージをお願いします。
いつも声援をいただき、ありがとうございます。みなさんの期待に応えられるように、大会で良い結果を残していきますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。