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業界トップシェアを誇る「ほのぼの」シリーズの強さの秘訣

PROFILE

海原敏浩ソリューション事業部 部長

※2021年10月時点

時代を捉えた、「ほのぼの」シリーズのシステム開発

このインタビューを通して、業界トップシェアを誇る「ほのぼの」シリーズの強みや開発にかける想いに迫っていきたいと思います。まずはNDソフトウェアが販売している、「ほのぼの」シリーズについて教えてください。

海原
「ほのぼの」シリーズは高齢者施設・障がい者施設などの介護福祉サービス事業を応援するシステムソフトのトータルラインナップです。ケアする方々が高齢者や障がい者の方々に、ゆとりをもって行き届いたケアサービスを提供していただけるように開発されました。「ほのぼの」という1つのソフトがあるわけではなく、制度やサービス毎、目的毎にさまざまな条件、時代に適合したソフトを多種多様にご用意させていただいているのが特徴です。福祉の現場では、利用者のケアの他に、記録などの事務作業が多くあります。その事務作業に追われてしまうと、利用者のケアや介護士や支援員のライフワークを圧迫してしまうんです。そこで、その事務作業を軽減できるようシステム化したものが「ほのぼの」シリーズです。
介護記録のほかにも、システムやデータが請求に連動していたり、別ツールを通して他の事業所と情報を共有することもできます。

業務の大幅な効率化につながりますね。この「ほのぼの」シリーズはいつごろ開発されたのでしょうか?

海原
2000年に介護保険制度という制度が創設されたのですが、その少し前から開発を行っていたようです。その頃、わたしはまだ入社していませんでしたが、高齢者の増加にシステムのニーズがあると感じたのでしょう。もともと弊社は介護事業所を運営していたので、現場に即したシステムを開発できる自信があったようです。

福祉業界のトップを走る、3つの理由とは

「ほのぼの」シリーズは業界トップシェアを誇っていますよね。

海原
はい。2020年3月に当社のユーザー数を調査した結果、介護福祉業界のシステムメーカーのなかでは、トップシェアと評価させていただきました。

「ほのぼの」シリーズがトップシェアになった理由はどんなところにあると思いますか?

海原
3つあるのですが、1つは社員全員が経営理念を深く理解していることですね。弊社の経営理念は「誰もがすこやかに暮らせる社会の実現のために」というものです。単にトップシェアを目指して努力してきたわけではなく、この経営理念に基づいた社会を実現するために、社員全員が行動してきた結果なのだと思います。

共通認識がしっかりとされていますね。2つ目はなんでしょうか?

海原
2つ目は、福祉業界の現場に即したシステム開発をしているという点です。介護士や支援員といった福祉に従事する方々の業務を効率化し、支えになるためのシステムを開発しているので、現場の声を汲み取ることは最も重要です。ですから弊社も基本方針として、「お客様第一主義」というものを掲げています。
それと同時に、介護福祉業界におけるリーディングカンパニーとして、多くの情報を発信していくことも1つの責務だと思っています。システムの性能の変化や、補助金の情報など有用なコンテンツを発信して、介護福祉業界全体が成長できるようなお手伝いができたらと思って取り組んでおります。

開発面だけではなく、情報発信の立場からも福祉業界に貢献しているんですね。3つ目の強みはなんでしょう?

海原
3つ目は、弊社の製品の幅の広さと、問い合わせ窓口をワンストップで設けていることですね。弊社は「ほのぼの」シリーズ以外にも、会計ソフトや人事管理システム、給与管理システムまで、ありとあらゆるシーンで活用できる製品を多く開発しています。そして、この多くの製品に対するサポートを、弊社は1つの窓口で対応しています。製品ごとに窓口を分けていないので、迷うことなくサポートを受けられるのも、多くの方にご利用いただける理由の1つなのかなと感じています。

これだけ多くのお客さまの対応が1つの窓口だと、大変ではないんですか?

海原
窓口は1つですが、各種問い合わせに対応できる社員が大勢スタンバイしていますので、対応はスムーズです。連携すべき情報があれば、そこから担当営業所に伝達され、お客さまへサポートスタッフが説明を行う場合もあります。今はコロナ禍ということもあり、Webと対面でのハイブリットでお客さまのサポートを実施していますね。

日本の未来のために消えない情熱

海原さんの仕事に対しての原動力は、どこにあるのでしょうか?

海原
ボランティアで実際の介護現場に入る機会があったのですが、そのときの経験が今でも大きなモチベーションになっています。介護の資格を取得するために現場に入ったのですが、その際、仕事に追われている介護士が、忙しいがゆえに、決して丁寧とは言い難い対応で利用者の方に接している現場を目の当たりにしてしまったんです。この光景が私としてはかなり衝撃的でした。介護士が業務過多により圧迫されると、こんなことが起きてしまうということをそのとき初めて知ったんです。ITを通じて業務が効率化できれば、介護福祉の現場はより温かいものになるのではないかと思い、今はこの仕事に情熱を捧げています。

実体験ゆえの情熱ですね。これからの意気込みを教えてください。

海原
介護福祉業界は常に人材不足が叫ばれています。その課題をITを通じて救っていきたいと考えています。ですので、福祉に従事する方だけではなく、施設の利用者やその周りのご家族にも還元できるような結果を出していきたいです。「ほのぼの」シリーズはトップシェアになりましたが、さらに多くの方に弊社のシステムを利用していただき、社会全体の問題を解決できればと考えています。

最後に読者に向けてメッセージをお願いします。

海原
弊社は、業界のトップを走っているという意味でもやりがいのある会社だと思います。また、社会問題の解決につながるよう、同じ思いを持った社員が日々働いています。この思いに共感してくれて、共に走り抜いてくれる方をお待ちしております!