2020年10月30日　第190回社会保障審議会介護給付費分科会が開催されました。
その中の『介護医療院・介護療養型医療施設』については、主に下記5点について議論されました。
 
論点①　介護医療院　有床診療所から介護医療院への移行促進​
論点②　介護医療院　長期療養・生活施設の機能の充実​
論点③　介護医療院への移行支援​
論点④　介護療養型医療施設　早期の意思決定促進​
論点⑤　介護療養型医療施設　介護療養病床の評価の見直し
 
■介護医療院　有床診療所から介護医療院への移行促進​
介護療養病床を有する診療所から介護医療院への移行を一層促進する観点から介護医療院の浴室の施設基準について、有床診療所から移行して介護医療院を開設する場合であって、入浴用リフトやリク​ライニングシャワーチェア等により、身体の不自由な者が適切に入浴できる場合は、一般浴槽以外の浴槽の設置は求めない​ことを検討してはどうか協議されました。
 
■介護医療院　長期療養・生活施設の機能の充実
患者の退院を困難にしている事項として「地域の中で看取りを行える介護施設が少ない」との回答があることも踏まえ、療養病床における長期入院患者を受け入れた場合の評価を検討してはどうか協議されました。
 
■介護医療院への移行支援​
介護療養型医療施設の令和５年度末の廃止期限に向け、円滑かつ早期の移行を促進する観点から、介護医療院への移行状況​等を踏まえ、基準や報酬、地域医療介護総合確保基金や予算事業等を組み合わせた移行支援について、検討を進めてはどうか協議されました。
 
■​介護療養型医療施設　早期の意思決定促進​
令和５年度末の廃止期限までに、介護医療院への移行等が確実に行われるよう一定期間ごとに、検討状況の報告を求め、報告の有無によりメリ​ハリをつけた評価とすることを検討してはどうか協議されました。
 
■介護療養型医療施設　介護療養病床の評価の見直し
令和２年度診療報酬改定における医療療養病床に係る評価の見直しを踏まえ、介護保険の療養病床に対する評価の見直しを検討してはどうか…

 
 
本内容は重要論点を抜粋し、議論の際の発言などをまとめたもので、掲載当時のものです。
掲載内容は「意見」であり、未確定事項になりますのでご注意ください。
詳細については厚生労働省の資料をご確認ください。