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令和3年度
介護報酬改定 2020/11/27 - 【自立支援・重度化防止の促進】
2020/11/5 第191回社保審
令和3年度介護報酬に向けて
2020年11月5日 第191回社会保障審議会介護給付費分科会が開催されました。
その中の『自立支援・重度化防止の促進』については、主に大きく3点について議論されました。
論点としては14点です。
■論点
1.介護の質の評価と科学的介護の推進
論点① 介護の質の評価と科学的介護の推進(VISIT・CHASE)
2.リハビリテーション・機能訓練、口腔・栄養
論点② リハビリテーション・機能訓練、口腔・栄養の一体的な運用
論点③ ADL維持等加算
論点④ リハビリテーションにおける心身機能・活動・参加の評価
論点⑤ 適時適切なリハビリテーション専門職の活用(生活機能向上連携加算)
論点⑥ 介護保険施設における口腔衛生管理
論点⑦ 栄養ケア・マネジメントの強化
論点⑧ 多職種連携における管理栄養士の関与
論点⑨ 通所サービス利用者の口腔機能の向上
論点⑩ 通所サービスにおける栄養ケア・マネジメント
論点⑪ 認知症グループホームにおける栄養改善
3.重度化防止の推進等について
論点⑫ 寝たきり予防・重度化防止のためのマネジメント
論点⑬ 褥瘡マネジメント加算
論点⑭ 排せつ支援加算
■介護の質の評価と科学的介護の推進(VISIT・CHASE)
CHASEについて、現行のVISITにおけるデータ提出とフィードバックによりPDCAサイクルを推進しケアの質向上につなげる仕組みを参考に、データ提出と活用を評価することを検討し、利用者単位のみならず事業所単位の取組を評価することを検討してはどうか協議されました。また、VISIT・CHASEを一体的に運用する観点から、VISIT情報(リハビリテーション情報)についても対象サービスを拡大しながら、統一した名称としてはどうか協議されました。
■リハビリテーション・機能訓練、口腔・栄養の一体的な運用
リハビリテーション・機能訓練、口腔、栄養の取組を一体的に運用し、自立支援・重度化防止を効果的に進める観点から各種の計画書や会議の要件について、各専門職を必要に応じて追加することを検討してはどうか。また、リハビリテーション・機能訓練、口腔、栄養の計画書について、一体的に記入できる様式を検討してはどうか協議されました。
■ADL維持等加算
現行のADL維持加算の対象サービスについて、通所介護事業所に限らず、同様の取組を行い、ADLの維持等を目的とするようなサービスにも拡大することを検討してはどうか協議されました。
■リハビリテーションにおける心身機能・活動・参加の評価
自立支援・重度化防止の観点から、介護老人保健施設や通所リハビリテーションにおいて、入所者(利用者)の活動・参加の測定方法の在り方、および心身機能であるADL維持改善に基づく評価について検討してはどうかなど協議されました。
■介護保険施設における口腔衛生管理
介護保険施設において、入所後全く歯科医療管理が行われていない者が3割程度いる状況を踏まえ、入所者の状態に応じた丁寧な口腔衛生管理をさらに充実させる観点から、口腔衛生管理に係る加算の見直しを検討してはどうか。その際、CHASEを活用したPDCAサイクルの推進についても検討してはどうか協議されました。
■栄養ケア・マネジメントの強化
低栄養状態のリスクが高い入所者への丁寧な栄養ケアの実施や栄養ケアに係る体制の充実を図っている場合に一層の評価を行う観点から栄養マネジメント加算や人員基準の見直しを検討してはどうか。その際、CHASEを活用したPDCAサイクルの推進についても検討してはどうか協議されました。また、栄養ケア計画については、業務負担軽減の観点から様式の見直しを検討してはどうか協議されました。その他、各加算に係る算定期間や他の加算との併算の要件の見直しや、管理栄養士が柔軟な働き方ができるよう検討…
本内容は重要論点を抜粋し、議論の際の発言などをまとめたもので、掲載当時のものです。
掲載内容は「意見」であり、未確定事項になりますのでご注意ください。
詳細については厚生労働省の資料をご確認ください。