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導入事例

「ほのぼの」シリーズで、
現場の課題解決に繋がったお客様の声をご紹介します。

▼「ほのぼの」シリーズで解決したお困り事
ケアの質向上 センサー連携・活用 パソコン苦手 ペーパーレス化 多職種連携 記録の効率化
自立支援介護のカギは記録データの分析!業務効率化で個別ケアも実現。
介護事業(入居系) 埼玉県

施設情報

社会福祉法人さきたま会 特別養護老人ホーム みずほの里
〒347-0046 埼玉県加須市平永142
TEL:0480-61-2228

質の高いケアに不可欠な教育を推進

特別養護老人ホームみずほの里 施設長 内田さん

特別養護老人ホームみずほの里 施設長 内田さん

当施設の理念は「地域とともに心豊かに明るく 健やかに長生きをして本当に良かったと思える暮らしを」です。ご利用者一人一人に寄り添って適切な介護をしています。医療・介護・食事・機能回復訓練等、専門家が力を合わせてご利用者お一人お一人の健康管理を第一に、適切な介護をしています。ご利用者ごとに個別のケアプランを立てており、なるべくご自宅での生活に近い日常が送れるような介助・ケアを行なっています。

また、職員全員が月に1回行われる産業医の竹下先生よる研修やインターネットを活用した研修を行い充実した研修内容を取り入れています。現在はICTの積極的な活用を進めていて、データを活用した個別ケアや職員の負担軽減に意欲的に取り組んでいます。

記録データとセンサーの連携で「布パンツの推進」「自立歩行」など自立支援介護を実践

ICT導入の現状と経緯について

システム担当 伊藤さん

システム担当 伊藤さん
システムの担当として、システムやICT機器の導入検討・運用推進を担うほか、
利用者データの管理・分析を行っている。

ICTの導入を始めた時期は、約3年前の2021年です。最初にナースコールを60床導入して、その後パラマウントベッド社の見守り支援システムを160床(全床)導入しました。また、2022年に介護ソフト「ほのぼの」シリーズを導入し、見守り支援システムやナースコールの情報と介護ソフト「ほのぼの」のデータが連携して情報が見える化されたので、とても便利になりました。

■ ベッド上の動きを検知する見守り支援システムのセンサー

■ 室内の利用者様を検知するカメラ

導入し始めた時期は、介護職員の方々の理解を得ることがとても難しかったです。
機械類が苦手だとか「年齢が高いから私には無理」といった意見がたくさんありましたが、【介護機器の活用委員会】を毎月行うようにして、具体的にどう活用していくかをみんなで話し合いました。

当法人の統括施設長とみずほの里の施設長、システム担当の私と生活相談員3名、看護師長、施設ケアマネージャー、管理栄養士、介護・看護の主任という、現場・管理者からたくさんのスタッフが【介護機器の活用委員会】で話し合って課題を1つ1つ改善していっています。

記録データとセンサーデータを活用し、具体的効果のある自立支援介護に取り組む

当施設では、ICT機器の導入とともに、2022年4月から自立支援介護への取り組みを強化し始めました。見守り支援システムのデータでご利用者1人1人の睡眠状況が分かるようになり、データを分析して日中の活動を変えてみたり、車椅子ではなくご自宅での生活に近い状態での食事に変えてみたり、さまざまな挑戦を行なっています。

■ 見守り支援システムの睡眠データ

■ 多職種で睡眠状況や排泄のデータを分析

特養ではなかなか考えられないかもしれませんが、当施設では布パンツをどんどん使っていく方針をとっています。「ほのぼの」の統計機能から排泄の時間別が見られるので、記録したデータを活用しながら「この方は何時に失禁が多いな」とか「失禁なしでトイレの排尿ができているな」等、排泄時間別パターン分析を使って、トイレ誘導やケアの改善に役立てています。排泄の分析データをケアにどんどん取り入れることで、ご利用者の布パンツ化ができるようになりました。

また、自立支援介護の中の重要な取り組みとして、睡眠や水分摂取量の分析も行なっています。
「ほのぼの」で月間や週単位の水分摂取量の統計データを確認して、ご利用者1人1人が必要な水分量を摂取できているか確認しています。

■ ご利用者ごとの水分摂取量(月間)
週・月単位で必要な量を摂取できているか数値確認

■ 排泄・失禁の記録(時間別排泄パターン分析統計)
一日単位ではなくひと月で排泄が多い時間帯、失禁が多い時間帯を把握

記録した水分摂取など日々の記録のデータとセンサーの睡眠データを連携して分析し、日中の運動も変化を取り入れています。
食事や水分摂取量、排泄、日中の活動に関して「ほのぼの」で数値化された情報が見られるので、睡眠状況が悪ければ、それが運動の問題なのか?食事の問題なのか?など分析を行うことができます。

歩行できそうな方もしくは歩行できる方は、積極的に歩行を日中に行ってもらって運動量を増やしています。歩行が難しい方には、車椅子を自分で自走(両足を使いながら車椅子を操作)していただく等して、ご利用者1人1人が立位や歩行に移っていけるような活動を行なっています。

1つの事例として、入居時には全く立つことができなかったご利用者が、現在は歩行器を使ってご自身で歩くことができるようになりました。この方はさらに意欲が高まって、ご自身の居室でも足を動かしたり腹筋を使ったりというような自主トレーニングをしていただけるようになりました。
睡眠、食事、水分の記録分析をもとに、日中の活動についても改善を取り入れ運動することはご利用者にとって非常に大事な要素だと再認識しました。

そのほかにも、入院されたご利用者さんがいらっしゃった時に、看護師が3日前までのナースコールのアラート情報や呼吸・心拍データを確認したり、医療的な見解から考えるための情報として活用しています。データを積み重ねることで、入院する前の兆候がいち早く掴み取り、今後のケアに活かすことができるのではないかと考えています。

ICTの活用で現場職員の業務効率向上にも効果

伊藤さん

― 伊藤さん
当施設は160名と非常にたくさんご利用者がおります。そんな中で職員の負担をどう軽減するかをずっと考えていました。日中帯に訪室する時のムダな動きや夜勤職員の負担を減らすためにどうすると良いか?考えた結果、スマートフォンや介護ソフトをうまく活用した業務改善をするようになりました。

夜勤職員の負担が大きく軽減、利用者様の安心につながった

伊藤さん

― 伊藤さん
最初はナースコールと見守り支援システム、居室にあるカメラの映像を職員の手元のスマートフォンで見て、ご利用者の事故防止や動きに役立てるようにしました。こちらが非常に便利だったので、1時間に1度行なっていた夜間の巡視もシステムを活用した見守りに移行しました。現在は夜勤職員のムダな巡視がほとんどなくなり、負担がかなり小さくなりました。

とりあえずやってみよう!からスタート!

田口さん

― ユニット型主任 田口さん
見守り支援システムを使い始めた頃は「正直少し面倒だな」という印象があって、職員にどうやって伝えていけばいいのか不安を感じながらセンサー活用がスタートしました。現場の雰囲気として、とりあえずやってみようをモットーにしていて、やってみてから少しずつ改善するようにしています。まず実践してから改善ですね。

川島さん

― 従来型・主任 川島さん
見私は実際の商品の説明を聞いていたので、見守り支援システムを導入することで睡眠状況や心拍・呼吸情報が分かるようになるイメージはついていました。夜勤者の負担は減るのかな?というポジティブなイメージを持って活用し始めました。センサーが映像と連動するのがとても便利です。居室のセンサーが鳴って、映像を確認してから職員が居室に訪室することができるという意味で、職員の負担も減ったのではないかなと思います。
また、ご利用者様がトイレに行きたくなって起き上がると、職員が映像で確認できるのですぐに駆けつけられます。そうするとご利用者様からも「ちょうどよかった!来てくれた!」という言葉をもらうので、何かあれば職員が駆けつけてくれるという安心感にもつながっているのではないでしょうか。

介護記録の現場で活用し、残業時間の削減!

川島さん

― 川島さん
基本的に現場職員は、タブレットで日々のケア記録を全て入力しています。排泄や入浴、食事等日々のケース記録は全て手書きからタブレット入力に切り替わりました。ヒヤリハットの記録が手書きからタブレットで入力することができるようになり、事故報告書等もタブレットで記入しています。
また、カメラやセンサーの情報と「ほのぼの」の記録が連携しているので、タブレットで心拍情報、睡眠状況、呼吸状況がグラフを通して確認でき、ご利用者の変化をすぐにチェックできます。前日の記録やケア記録、バイタル記録もその場で比較ができて大変助かっています。

伊藤さん

― 伊藤さん
見守り支援システムの導入と同時に介護ソフトを導入してペーパーレス化を進めていました。導入当初は書式や様式の違いに戸惑いがありましたが、想定通りに介護記録や書類のペーパーレス化を実現できるようになってきています。介護職員同士の情報共有のために毎日書いていた申し送りや事故報告書が電子化されて、年間で数百枚あった手書きの書類がペーパーレスになったのはとてもよかったなと思います。
また、これまでは記録は勤務終了後にまとめて行なっていた職員もいたので、毎日1〜2時間の残業時間が発生していました。けれど、「ほのぼの」を活用することでスキマ時間に記録できるようになったので、業務時間内で記録が終わるようになりました。

ICT活用を生産性向上へつなげるには

伊藤さん

― 伊藤さん
ICT機器は、現場の介護職員が使い勝手や可能性に納得して使ってもらわなければ意味がありません。
施設長からトップダウンで「こうやって使っていこう」という発信があっても、介護主任や現場がデモ機を触ったり、実際に使ってみて納得できない場合は導入することはありません。私たちは、介護職員の方々の声をとても大事にしています。
また、当施設は積極的に加算を取得している段階であり、令和6年度改正で新設された「生産性向上推進体制加算」も積極的にとっていこうと考えています。以前から介護職員の負担軽減やご利用者様の安全配慮、ケアの質向上には積極的に取り組んでいますし、提出が必要なデータもしっかり準備しています。加算の算定要件にあるご利用者のQOLの改善も施設として大事にしており問題なく対応していけると考えています。
現場の介護職員の意見を取り入れ、働きやすい施設を目指しながら未来に向けた経営にも目を向けていきたいです。

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