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NDSコラム

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介護職にとっての健康管理とは5
~疲労蓄積を防ぐために~

2019/04/22

疲れが取れないと感じたり、身体や気分が重くなったり…。気が付かないうちに疲労の蓄積の影響を受けてしまうケースも少なくありません。介護職は夜勤があるケースも多く、健康管理も仕事の内。更に、健康診断は義務化されており、定期的に健康診断を受ける機会があります。しかし、健康診断で問題が見つかる前に、なるべくリスクを軽減したいですよね。そこで、自分だけではなく職場で一緒に働く仲間や部下の健康管理のためにも、知っておきたい疲労チェックの項目や時間外労働と健康障害のリスクをご紹介します。介護職になってから健康観が変わり、健康管理をより意識するようになった方も多いのでは。健やかな毎日を送るために、是非参考にしてください。

こんな信号があったら要注意!疲労蓄積度チェックリスト

東京都では、「家族による労働者の疲労蓄積度チェックリスト」を公開しています。こちらを参考にセルフチェックリストを制作してみました。セルフチェックに改変してありますが、職場の仲間や部下のチェックにも活用することができます。
▼最近1ヶ月の状態 ほとんどないを0点、時々あるを1点、よくあるを2点として合計点を出します。
イライラしている
不安
落ち着かない
憂鬱
体調が悪い
物事に集中できない
ミスが多い
強い眠気がある
ヤル気が出ない
運動後ではないのにへとへと
朝起きた時、疲れが残っている
疲れやすくなった

▼最近1ヶ月間の働き方と休養
当てはまる項目の数をチェックします。
ほとんど毎晩、午後10時以降に帰宅している※
休日も仕事がある
家に仕事を持ち帰ることが多い
宿泊を伴う出張が多い
仕事のことで悩んでいる
睡眠時間が不足している
寝つきが悪かったり、夜中に目が覚めたりする
家でも仕事のことが気にかかる
家でゆっくりくつろげることはほとんどない

※夜勤の場合には、仕事のために家を出てから帰宅するまでの時間が14時間以上
▼集計の仕方
「最近1ヶ月の状態」が10点以上かつ「働き方と休養」が3個以上の場合、仕事による疲労蓄積度は高いと考えられます。また、「最近1ヶ月の状態」が10点以上かつ「働き方と休養」が1個以上の場合には、やや高いと考えられます。それ以外の方は、仕事による疲労蓄積度は低いです。
参照:東京都「家族による労働者の疲労蓄積度チェックリスト」
URL:http://www.jisha.or.jp/web_chk/td/pdf/list_f.pdf

疲労をためない生活とは

体の疲れを取るためには、「良質な睡眠をとる」ことと、「適度な運動をする」こと、そして「規則正しい食生活を送る」ことが重要です。その日の疲れを翌日に持ち越さないためにも、リフレッシュをしてストレスをためないように心がけましょう。
▼時間外労働は疲労蓄積の重要な原因のひとつ
時間外労働が多くなると、脳出血や心筋梗塞などのリスクが高まりますので、注意が必要です。
時間外労働が月45時間以内 の場合、健康障害のリスクは低いですが、時間外労働が増加するとともに健康障害のリスクが徐々に高まっていくことで知られています。特に、月100時間以上の時間外労働をする場合、もしくは2~6ヶ月の平均で月80時間を超える時間外労働をしている場合には、健康障害のリスクが高くなります。
各自が自分の労働時間を認識し、健康状態をチェックするだけではなく、マネジメント層もまた労働時間と時間外労働をしっかりと把握し、チームメンバーの健康管理に努めましょう。
▼気を付けたいコミュニケーションでのストレス
自分の思ったことが正しく伝わらなかったり、相手の意図を正確に汲むことができなかったりすると、コミュニケーションでストレスを感じてしまいます。介護職では、職場の仲間や患者さんとのコミュニケーションが必要不可欠です。そのためにも、コミュニケーションでのストレスを軽減する工夫をしましょう。
会話をする際には、「心をひらく」ことを意識し、相手を受け入れましょう。また、質問をして深堀をすることで、相手の言葉の真意を探ることができます。更に、言葉だけではなく仕草や表情からも、相手の意図を読み取ることで、より正確に理解することができます。
業務のコミュニケーションを軽減するためには、ケア総合記録システム「ほのぼのNEXT」を導入するのもおすすめです。多数のソフトがあるので、現場のニーズに応じたシステムを導入することができます。

まとめー疲労の蓄積を防ぐためには、日々の努力が重要です!

介護職は体力的にも精神的にもタフさが要求される仕事です。疲労の蓄積を防ぎ、健康リスクを軽減するためにも、規則正しい生活を心がけることが重要なポイントです。疲労蓄積度チェックリストのポイントが高かった方は、生活習慣の改善に取り組んでみてください。

当コラムは、掲載当時の情報です。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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