NDSコラム

仕事 2019/09/09
介護職における事故報告書の目的と書き方

介護職の事故報告書は、事故だけではなくヒヤリ・ハットも対象にすると、事故を未然に防ぐことができます。
また、事故報告書の作成は、目的を明確にして重要性を介護職全員が共有します。さらに、テンプレートを作って工数を削減することも重要なポイントのひとつです。

事故報告書の目的

事故報告書は、単に事故の情報を共有するだけではなく以下の目的があります。
 

万が一の際に、適切な対応をしていたことを示す

事故報告書を書くことで、万が一の際に適切な対応をしていたことがわかります。
事故報告書を提示することで、ご家族にご理解いただいたり、訴訟リスクをさげたりすることができるのです。
 

ケアの質の向上

事故の事例や内容を職員が話し合うことで、ケアの見直しに繋がります。
介護職員一人ひとりが事故予防を意識して、より安全で安心できるケアを目指すことで、ケアの質の向上が期待できます。
 

事故を繰り返さない

同じ事故を繰り返さないためには、どうすればよかったのか、そのためにはどんな対応が必要かを考えることが重要です。
事故報告書で職員全体が共有するだけではなく、改善策も考えましょう。
考えられた施策を実施し、さらに改善を加えていくことで、事故を防ぐことができるようになります。
 

事故とヒヤリ・ハット

 

 
事故だけではなくヒヤリ・ハットを共有することで、事故を事前に防ぐことができます。

ヒヤリ・ハットとは

ヒヤリ・ハットは、事故までには至らないけれども、事故につながる危険性が高いトラブルのことです。
 
ただし、利用者の方が精神や身体に不利益を被ることがあれば、それは事故として対処しましょう。
例えば転んで頭をぶつけた場合、ヒヤリ・ハットで対応してしまうと、後日脳内で出血が見つかることもあります。
事故として報告を上げていないことで、「深刻なケースとしてとらえていなかった」と判断されますし、事故扱いにすることで対応も変わってきます。
 

ヒヤリ・ハットを共有することで、事故を事前に防ぐ

ヒヤリ・ハットを共有することで、事故を事前に防ぐことができます。
事故報告書はいつでも確認できる場所に置くだけではなく、定例で必ず職員全体に共有をしましょう。
その際、報告に対してどんな意見があったのか、改善施策なども記入しておくことで、後から見直した際に参考になります。
 

どんなケースを報告するか決めておく

先ほどお伝えしたように、利用者の方の精神や身体、持ち物などに影響が及ぶ可能性があることは、「事故」として報告するのがベストです。
 
・報告のフロー
報告のフローはまず、上司や責任者に口頭で報告をし、同時に事故報告書を作成します。
一人で判断せずに責任者の判断を仰ぐように指示しておきましょう。
引継ぎや全体会などで事故報告書をもとに報告を行い、職員全体に共有することも重要なポイントです。
 

事故報告書の書き方

 

 
事故報告書には、事実を端的に記載しましょう。
抜け漏れがないように、日付と記載者欄を設けたテンプレートを使うのがお勧めです。
 

5W1Hを意識し時系列でまとめる

英語の基本である、「5W1H」を意識し時系列でまとめます。
「いつ・どこで・だれが・何を・なぜ・どうした」を明確にすることで、状況を的確に伝えることができます。
 

客観的な事実を書く

事故報告書には、客観的な事実を書きましょう。
主観を入れずに、見たままもしくは聞いたままを記載し、推測などを記入する際には、文章の末尾に記載します。
事実と推測がわかるように、改行をして間をあけたり、「『』と推測いたします」と記入しておくと、事実との混同を防ぐことができます。
 

中学生でも理解できる文章を意識する

事故報告書は、介護職員だけではなく、必要に応じて家族に開示したりすることもあります。
専門用語や職場のみで使われる言葉はなるべく避け、中学生でも理解できる文章を心がけましょう。
 

必要に応じて図を活用する

文章で表現が難しい場合には、図を用いて情報を視覚化しましょう。
とはいえ図を描くのに時間がかかっては、別の業務に支障が出てしまいます。
難しく考えずに「伝わりやすいように工夫」することだけを考えるのが大切です。
 

おわりに

事故を防ぐためには、事故報告書やヒヤリ・ハット報告を書くだけではなく、些細なことでも職員全員で共有することが重要です。
利用者が安心して利用できるよう、事故防止とケアの向上のために、事故報告書を活用する仕組み作りをしましょう。

 
 

おわりに

最後までお読みいただきありがとうございました。
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