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NDSコラム

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ICT活用で変わる介護の現場4~ICTで雇用の変化とは~

2019/01/30

現在日本では、国が本腰を入れて介護分野のICT化を進めています。2018年度には、国がICT活用をベースに、保健医療などのサービスを効率的に受けられる環境作りの方針を打ち出しました。
報道などでは、最先端技術活用やインフラ整備といった観点で紹介されることがありますが、それに加えて次の介護報酬改定では確実にICT化が焦点になると予想されます。そこでここでは、ICT化により雇用がどのように変化していくのかを解説していきます。

ICT化で高齢者雇用が可能に!

介護業界は働き手が不足しています。介護職の不足はICT化には一見何の関係も内容に見えますが、実際は深い関連があります。現在、国が構想していることの一つは『高齢者雇用の機会拡大』です。高齢者になっても働くのか?という疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょうが、実際に今の70歳までの高齢者は昔と違い元気な方が多いのも事実です。 その一方で70歳までの方が働かないとカバーできないくらい人材不足であることを示しています。その結果国が考えたのが『高齢者雇用』という流れになります。そして実際に高齢者が活躍するようになるためには、職場の環境整備は必須になります。若い時代と違うのは、経験が増えた分体力は落ちているということでしょう。それをカバーするには、ロボットやICTといったシステム環境を推進して、高齢者でも活躍できる職場の実現が求められているということにつながります。

作業時間の減少でケアの質が向上

このコラムでも『見守りケア』システムの事例を何度かご紹介してきました。これは居室の見守りをする時間を削減することが可能なので、ロボットができないような寝具を掛ける、寝姿の確認といった『人でしかできないケア』に専念することが可能になりました。 もちろん人の代わりができるシステムやロボットは、現在ではまだ限界があります。しかし一旦システムを導入すると、確実に作業の負担を減らし、かつ利用者さまの状態をいつでも把握することが可能になります。今までは情報共有するのも人の手を介したり、手で記入した記録を確認したりする必要がありました。しかしICT化で利用者さまのリアルタイムな体調の変化を確認することが可能なので、いちいち人が確認のための作業を取る必要がなくなりました。知りたい情報は瞬時に取得可能で、しかも複数の介護者の間で情報共有がいつもされるようになります。 このように人手がかかる部分を減らすことでその人手を別の仕事に回すことが可能になります。そしてその結果、ケアの質が向上するという好循環も生まれます。この質の向上は実は雇用にも関係があります。例えば高齢者が介護業界で仕事をする場合でも、若い時同様のパフォーマンスを出すには、作業しやすく働きやすい職場であるほうが良いはずです。これは高齢者に限ったことではありませんが、体力をカバーしてくれる、精神的負担を減らしてくれる職場でなければ、どの年代の方も仕事をしようという気持ちは沸きません。それを実現するにはICT化・ロボット化は必須になるでしょう。そしてそれが同時に雇用問題を解決してくれる糸口になるはずです。

情報が共有できることは精神的負担も減らす

見守りケアのロボットや機器を導入すると、夜間のケアを行う職員の方の精神的負担はかなり減ると言われています。それは夜間にお一人で全部巡回しなければならない場合(または見回る範囲が広い)、相談する相手がいないというのが精神的プレッシャーになるからです。しかし例えばインカムなどの通信機器を使えば、どんなに離れた場所にいる職員でもすぐに相談することが可能です。例えば上司の指示を仰ぎたいといった場合でも、その場で利用者さまを見ながら相談することもできます。 そして何よりも記録の支援をシステムがしてくれることも大きいと言われています。介護業界はとにかく記録をすることが多いので、その負担を減らすだけでもかなりのメリットになります。そしてシステムが把握するので、利用者さまのデータは人が記録するよりはるかに正確であり、リアルタイムでデータが取得できるので事故リスク(疾病発見など)も減らしてくれます。人手が無いということはその活動量を誰がカバーするのか、という問題につながります。それを解決するには、システム化することで人の活動量を減らし、精神的な負担を減らすことです。このような意味からもICT化は雇用問題にも手助けになるのではと期待されています。

まとめ―ICT化は利用者さまと介護職員の両方にメリットを生む!

雇用問題解決の糸口にICT化をご紹介してきました。ただし実際にシステム導入をしたいとお考えの方は、かなりの知見や費用がかかるのではと不安に思われるかもしれません。しかしご安心ください。そんな悩みに答えることができるのがNDソフトウェアの「ほのぼのNEXT」です。 導入のご相談から、それぞれの事業所に合った使い方、カスタマイズまでを完全にフォローいたします。雇用でお悩みの管理職の方は一度ご相談ください。職場の業務の効率化は必ず雇用問題を解決してくれるでしょう!

当コラムは、掲載当時の情報です。

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