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NDSコラム

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介護記録の一種である日勤・夜勤日誌の書き方とコツ

2018/09/19

夜勤がある介護事業所では、日勤者と夜勤者が交代で勤務しているため、それぞれのシフトに入る前に、利用者の状態や業務内容などを前任者から後任者へ引き継ぐ(申し送り)必要があります。申し送りは、日勤・夜勤日誌に記載された内容を基に、口頭で行われるのが一般的ですが、申し送りで「言った、言わない」の問題が生じないためにも、日勤・夜勤日誌には正確な情報を漏れなく記載しておくことが大切です。ここでは介護記録の一種、日勤・夜勤日誌について紹介しましょう。

日勤・夜勤日誌とは?

日勤・夜勤日誌は、主に日勤者から夜勤者、夜勤者から日勤者へ申し送りを行う際に使用します。 事業所によっては、「業務日誌」、「介護日誌」などとも呼ばれ、利用者のニーズや状態に応じた介護を継続的に提供するために、欠かせない記録となっています。  

日勤・夜勤日誌の意義

日勤者と夜勤者の間で行われる申し送りでは、10~15分程度の短い時間の中で非常に多くの情報が伝達されます。 たとえば、後任者が出勤する前に新しい処方薬が追加されたり、夜間に熱発したため日中の入浴は控えたり、といったことが申し送られるでしょう。前任者の申し送りがなければ、後任者が誤った対応をしてしまう恐れがあるため、確実に情報が伝達される必要があるのです。 申し送りをする側は、あらかじめ日勤・夜勤日誌に、勤務時間中に見られた利用者の変化や出来事を記載し、その内容を基に申し送りを行います。口頭で申し送りを受けた内容をメモしておけば、問題ないと思われがちですが、日勤・夜勤日誌があれば、申し送りに参加できなかった人が内容を確認したり、時間が経って記憶が薄れてしまった際にも、確実に内容を把握できたりするため安心です。  

日勤・夜勤日誌に記載する主な内容

日勤・夜勤日誌には、主に以下のような内容を記載することになります。

利用者への対応内容

「日中は(介助で)ご飯を食べさせてもらったのに、夜は誰も手伝ってくれなかった」といったことがないよう、日勤者と夜勤者は、利用者への対応を統一するよう情報を共有しなければいけません。 そのため、利用者に対して普段とは違う対応や配慮が必要な場合は、その内容や理由を日勤・夜勤日誌に記載します。

利用者の状態

夜間に不穏状態が続き、日中も継続して見守りや声がけが必要な場合や、介護上配慮が必要な傷や痛み、症状などが見られた場合は、その出来事が起きた経緯や処置内容などを記載します。

事故報告

勤務時間中に、転倒や転落、誤飲などの事故が発生した場合は、事故発生時の状況や経緯、事故後の処置や対応などを記載します。 特に、転倒や転落で打撲したケースでは、後から強い痛みが現れたり、意識障害に陥ることもあります。他医療機関を緊急受診するような事態に備え、部位や受傷時の様子をしっかりと記載しておきましょう。

その他の連絡事項

利用者のご家族が面会に来たり、新規利用者が見学や相談のため来所したりした場合など、普段はあまり見られない出来事があった場合は、特記事項として記入します。 また、利用者個別の連絡事項以外にも、利用者同士の会話や行事中の様子など、事業所全体の状況を記入したり、他職種からの連絡事項などの記入を求められたりする場合もあります。 日勤・夜勤日誌は、後任者が安全に介護業務を遂行するために欠かせない記録です。日勤・夜勤者の申し送りがしっかり行われていないと、利用者に不安を与えてしまう恐れがあるため、確実に記録を残すよう心掛けましょう。

当コラムは、掲載当時の情報です。

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