NDSコラム

人材 2021/09/10
介護ロボットを活用して未来を牽引!
「スマート介護士」とは?

「スマート介護士」という資格をご存知でしょうか?新たな資格として注目を集めるスマート介護士は、介護ロボットやセンサー機器などを活用して介護の質の向上や業務改善を効果的に行っていくことが期待されています。未来の介護を担うといえるスマート介護士とはどのような資格で、どのように仕事に活用していくのでしょう?
介護業界を牽引する新たな資格、スマート介護士について解説します。

スマート介護士とは?

スマート介護士とは介護ロボットやセンサー機器などのテクノロジーを活用し、介護現場の質の向上や業務の効率化を図っていく介護士のことです。社会福祉法人サンタフェ総合研究所が新設した民間資格で2019年に始まった新しい資格です。

 

介護ロボットやセンサー機器などは導入してもどのように活用すればよいかが難しく、なかなか効率的に用いられていないのが現状となっています。スマート介護士は介護ロボットやセンサー機器などのオペレーションに精通し効率的にサービスに組み込んでいける介護士として注目を集め、実施された全3回の試験で2,000名以上が受験し、徐々に受験者数は増加しています。

スマート介護士の仕事内容

スマート介護士に求められる役割とは特定の介護ロボットを活用するのではなく、介護ロボットやセンサー機器などのテクノロジー機器を幅広く活用し、介護の質の向上や業務の改善に活かすことです。介護ロボットは非常に多くの種類があり、今後もますます発展していくと期待されています。

 

移乗用介護ロボットや移動支援といった身体介護に関する介護ロボットや、ITを用いた情報のICT化やセンサー機器を活用した効率的な見守り、AIを用いたコミュニケーション用ロボットの活用など非常に幅広くかつ導入が困難なものに対し、効果的に用いるために専門知識を持って介護現場に反映させることが大きな役割として期待されます。まさに未来の介護を担う存在といえます。

介護現場のIT化を図る重要な立ち位置となりそうですね。

スマート介護士の取得をおすすめしたい人とは?

スマート介護士の資格を取得するべき人とはどのような人でしょうか。

業務改善などを行っていくのですから、ある程度経験や役職があるベテランが向いていると思われるかもしれません。ですがスマート介護士はそのような人々だけでなくもっと幅広い層が取得してもよい資格といえます。

 

まず、業務の改善を行っていくには管理者だけでなく現場の職員全員の協力がなくてはなりません。スマート介護士の専門であるITを用いた業務改善を行っていく際、IT機器に関しての理解と、活用していこうという意識が重要になります。その基礎理解を学ぶスマート介護士は、現場の業務改善を行っていきたいと考える職員に多く取得してもらいたい資格といえます。

 

またケアの質の向上の観点から見ると、利用者の現状やニーズを深く観察できる現場の介護職員のほうが効率的な介護ロボットなどの活用を提案できるためスマート介護士に向いているともいえます。年齢や性別など問わず、ITを活用して介護現場の質を良くしていくためには一人でも多くの職員がスマート介護士を取得するのがよいでしょう。

 

つまりスマート介護士は実際にITを活用した質の向上や業務改善の指揮を執る管理者やリーダーだけでなく、IT化に対応して利用者への質の高いケアを行っていきたい人や業務負担を積極的に軽くしていきたい人に向いているといえるでしょう。

ニーズが高まるスマート介護士

2019年3月より新設されたスマート介護士は、今後も需要が高まることが予想されます。

今現在、厚生労働省と経済産業省は介護福祉分野においてロボットの開発と導入を積極的に進めており、様々な企業が介護ロボットやセンサー機器類の開発を行っています。

介護ロボットやセンサー機器の導入を図ることにより、介護現場は大幅な負担軽減と業務の改善を効率化できるとともに、利用者の自立支援、介護予防といったケアの質の向上に繋がることが大きく期待されています。

 

しかし、いくら便利なロボットが開発されたとしても使うのは人間である介護職員等です。高額な機器を導入しても実際に負担軽減や業務改善に繋げ、利用者へのケアの質の向上を図っていくためには導入の段階から計画的に推し進める必要が出てきますが、今まで行ってきた業務の流れやケアの方法を変えるには相応のエネルギーが必要になるでしょう。

 

そこで期待されているのが、介護ロボットやセンサー機器類といったテクノロジーの基礎を理解し、実際に現場でのケアに役立てるためのオペレーションを実践することができるスマート介護士です。

スマート介護士は介護ロボットの基礎を学び、介護ロボット導入から運用と実践、評価を実施できるITを活用した介護の専門職です。ますます全国で介護のIT化が推し進められるようになると、介護施設や介護事業所では導入の段階から計画的に関わることができるスマート介護士の存在が非常に重要な意味を持つようになると思われます。

 

さらにスマート介護士の活躍の場は現場で用いる介護ロボットや利用者の見守りなどを行うだけのセンサー機器に留まらず、事業所全体の情報管理や通信を電子化してインターネットで共有する、見守りカメラと連動して離れた場所でもタブレットなどで居室を確認できる、利用者の情報やケア記録を電子化し蓄積されたデータをケアに活用していくといったIoTの導入の際にも重宝していくものと考えられます。

 

今後も高まり続ける介護ニーズですが、それに伴って人材不足が深刻化することも懸念されています。利用者への質の高い介護を過不足なく提供するためのケアの分析や、利用者情報の管理やケア記録の管理を効率化するためにはICTを有効に活用していくことが求められ、その結果質の高いケアの提供、介護負担の軽減と業務の効率化を図ることができると期待されているのです。

 

適切に介護ロボットやセンサー機器類を活用し、IoTと連動して介護業務全体の負担軽減と効率化、利用者へのケアの質の向上を図ることができると期待されているスマート介護士のニーズは、今後ますます増していくものと考えられます。

 

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