NDSコラム

人材 2020/05/14
早期退職を防ごう!
介護における新人教育の心得を解説(その2)

どうすれば新人教育や研修を効果的に行えるのか、そして新人さんが続けていけるようになるのか。新人教育でぜひ意識してほしい心得を解説します。前回の「早期退職を防ごう!介護における新人教育の心得を解説(その1)」の続編です。是非あわせてお読みください。

 

新人教育、研修の成功例と失敗例

新人教育や研修を効果的に行うことができれば、新人さんはもちろんのこと、教育を担当した職員にもいい変化が生まれます。ですが、逆も然りです。効果的な新人教育、研修が行えないと問題が起こってしまうばかりか早期退職してしまう、教育を諦めてしまうことに繋がることも。
 

成功例

・自分で考えて動ける
新人教育や研修がしっかりと効果的に行えた場合、新人は業務の内容一つ一つに対し、根拠を理解して動くことができるようになります。もし未体験の場面に遭遇した場合であっても、様々な根拠をもとに自分がどう動くべきかという最適解を考えて自主的に動くようになります。
 
・報/連/相がしっかり行える
新人教育や研修を行っていくにつれ、教育担当との関係性が良好になります。相互に信頼し合えるため、新人さんは分からないことや悩みなどを相談してくれるほか、報告連絡をしっかり行ってくれるようになります。
 
・新人教育を通して教育担当が成長できる
新人教育を担当した職員は、新人さんを通して自身も様々なことを学びます。それは見落としていたことであったり、新しい自分を知ることであったりと様々です。新人教育で成果を出すことができたという成功体験は非常に大きな恩恵をもたらすのです。それを期待して新人教育に経験2~3年の職員をつける場合もあります。
 

悪い例

・正解が分からず辞めてしまう
教えられた通りにやっているのに別の職員には違うと怒られる。こういった場合が続くと、新人さんは「結局どうすれば正解なのか」が分からなくなってしまい、教育担当を信頼することもできず、最終的には辞めてしまいます。
 
・自分で決められない
新人教育や研修を言われるがまま、教えられるがままに実践してきたため、「なぜそれをするのか」といった根拠を理解していません。ですので、先輩や上司からの指示がないと自分で考えて決めることができない状態になってしまうのです。
 
・新人教育への意識が低くなる
自身が担当した新人さんが続かずに辞めてしまった場合、教育担当者は自分を顧みるのではなく「新人が悪い」という印象を持ってしまうことがあります。こうなった場合、どんな新人さんが来ても教え方は変わらず、たまたま続いた人だけを「できる人」、すぐに辞めてしまう人を「できない人」と考えてしまいます。その結果、新人教育を効果的に行うためにという意識が低くなってしまう場合があります。
 

 

新人さんを育てるために!新人教育担当の心得

新人さんを教育する以上は、やはりいい介護職になって一緒に働いていきたいですよね。
そのためには新人教育の担当にあたる介護職が気を付けなくてはならないポイントがあります。
参考にしてみてください。
 

根拠を示しながら手本を見せる

業務や介護技術など、方法を教えるときは動きを見せるだけではなく、「なぜそのやり方なのか」「なぜこの業務が必要なのか」の理由を先に伝えるようにしましょう。ただ動きだけを見せられるよりも理由がはっきりしているため理解が早くなります。
 

一度に詰め込んで教えない

介護現場の業務は非常に多岐に渡るものだというのは先述の通りです。その日の業務内容をその日のうちにすべて教えようとしても覚えきれるものではありません。何日かに分けて覚えてもらうつもりで、まず覚えてもらいたいことを何点かに搾って教えるようにしましょう。
 

達成リストなどを活用する

教育担当が一人の場合ならまだ把握できるかもしれませんが、数人で担当する場合などは、誰がどこまで教えたのかが分かりにくくなります。それを防ぐためには、事業所で覚えてもらいたい項目などをリスト化し、新人さんと共有することが有効です。教えたことでも身についていないことや不安なことなども確認できるため非常に教育がやりやすくなります。
 

1日の目標を決める

教育担当として新人さんと一緒に業務にあたるときなどは、その日の業務で覚えるようにしてもらいたいことを始業時に確認し、共有しましょう。いざその業務に入るときなどに新人さんが集中しやすくなります。
 

適宜フィードバックをする

業務や研修の終わりに「分かりにくかったことは?」と聞いても、正直たくさんありすぎて分からないという新人さんは多いと思います。分からないことを分からないまま次に移ってしまうと、新人さんは混乱してしまいます。ひとつのことを教えたらどれくらい理解できたのかを確認するようにしたほうが理解は早まるでしょう。
 

答えを教えるのではなく「考えてもらう」

ああする、こうするをすべて教育担当が示してしまうと、新人さんは言われたことしかやらなくなってしまう傾向があります。そうなると、教育担当が質問したとしても「分からない」という答えしか返ってこなくなってしまいます。大事なのは、自分で考えて動けるようになること。そのために、「どうすればよかったと思う?」「どんな方法がいいと思う?」など、新人さんに考えて答えてもらうような質問をしましょう。その答えが間違えていたとしても、否定することなく教育担当の思いを付け足して導いてあげるようにしましょう。
 

叱るときは人目に付かない場所で

時には叱らなくてはいけないこともあります。命を預かる仕事ですから、危険な行為はすぐに改めてもらわなくてはならないからです。そういう場合には、人目につかない場所でマンツーマンで伝えるようにしましょう。介護業界の新人さんは、老若男女いろんな方がいます。人前で叱責されることで委縮したり、プライドが傷付いてしまったりする場合もあります。場合によってはパワハラとも捉えかねられません。マンツーマンで話せる信頼関係というものを日々構築しておくことが必要なのですね。
 

自分の伝え方が適切か見直す

いくら説明しても覚えてくれない…という教育担当は意外と多いのではないでしょうか。もちろん新人さんによっては覚えるスピードの違いもありますが、覚えない理由を新人さんにだけ求めるのではなく、新人さんに響く伝え方ができているのかを考えてみるようにしましょう。自分のことは自分では分かりにくいものですので、同僚や上司などの他の職員に自分の教え方がどう映っているか聞いてみるのも有効です。伝え方の引き出しをたくさん持つことができれば、いろいろなタイプの新人さんに適した教え方ができるようになります。
 

まとめ

人手不足の介護業界では、新人さんはぜひとも続いてほしいという思いが強いと思います。ですが新人教育がうまくいかない、すぐに辞めてしまうという事業所は多いものです。日々の業務の中や研修での新人教育を疎かにせず、しっかりと向き合うことで時間はかかったとしてもいい職員が育つようになり、教育担当自身も大きく成長できます。新人教育や研修をもう一度見直して覚えやすい、働きやすい職場づくりに取り組んで早期退職をなくしていきましょう。
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※コラムの内容については、掲載当時のものです。
 
 
最後までお読みいただきありがとうございました。
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