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NDSコラム

介護支援ソフト「ほのぼの」シリーズのNDソフトウェアです。介護業界・障がい福祉業界の、トレンドや情報を発信しております。

ほのぼのユーザーに聞いた「ほのぼの導入後の効果」(介護入居系編)

2023/09/27

ほのぼのユーザーに聞いた「ほのぼの導入後の効果」(介護入居系編)

「ほのぼの」シリーズ導入後の効果

これまで2回のコラムで、「ほのぼの」シリーズユーザーがシステム導入前に抱えていた課題と「ほのぼの」シリーズを選んだ理由、導入後に取り組んだ運用の工夫を紹介してきました。

最終回となる今回は、「ほのぼの」シリーズを導入したことで、介護事業所の業務にどのような効果があったのかについてユーザーの声をご紹介します。

記録のスピードが上がった

記録をシステム化したことにより、業務全体にスピード感が出ました。利用者様の記録を遡ってみることもすぐに出来ますし、一気に必要なものだけ出力することも出来ます。行政からの問い合わせが結構多いのですが、その対応もすぐに出来ます。加算の要件チェックがしやすく、請求面でも確実に楽になっています。

社会福祉法人 照陽会 陽だまりの園様

紙記録の時代は勤務後に記載しており帰宅時間が遅くなってしまっていましたが、システム化後は作業効率が良くなり、ほぼ定時で帰宅出来ています。また、紙記録だと遡るのがものすごく大変です。今は検索してすぐに探せます。

社会福祉法人 信隆会 特別養護老人ホーム 若木ライフ様

記録全体を最後に集約して入力する業務がありますが、これまでは一旦紙に記録したものを後からエクセルへ入力していましたので、記録用紙の準備も含めると2時間ぐらいかかっていました。これが今では30分程度で済んでおり約1時間30分の短縮ができています。

日誌も40分ほどかけて作成していましたが、今は記載すべき内容がほとんどボタン一つで集まってきますので、ちょっとした追記と確認の10分ほどで完了します。

恵の会グループ様

申し送りはシステムで出来ています。これまで30分ほどかかっていましたが、15分ぐらいで出来るようになり残りの15分はカンファレンスに充てられるようになりました。申し送りは顔を合わせないので、コミュニケーションがなくなる不安はありましたが、実際には逆にコミュニケーションが増えた感じがあります。

記録がシステム化出来たことによって、様々な効率化が図れました。電話一本なくなるだけでも手を止める必要がなくなりますし、相談員も階段を駆け上がらなくても良い、そういったことを積み上げていくと、時間短縮が出来て、業務の幅が拡がっています。電子化するのは、そういう目的がありましたので、働きやすさにもつながっていると思います。

医療法人社団紺整会 介護老人保健施設フェルマータ船橋様

手書きで記録していたものが電子化したことにより、大幅な時間短縮が図れているようですね。記録の時間が取れず、業務終了後にまとめて記録することが多い介護の現場で、定時で業務を終了できることは非常に大きな効果ですね。

記録の二度手間がなくなった

手書きの頃は、ケース記録に記載する内容を、他の2~3種類の書類にも同じ文章を書いていました。まとめるだけで1時間ほどかかっていたと思います。ケースに記載する量は、利用者様お一人につき1日10件以上はありますが、効率化できた分記載する内容が細かくなったように思います。今までは手書きの記録を複数の個所に記載するのはものすごく大変なことでした。看護日誌は階ごとにわかれていますし、夜勤日誌は6つのユニットごとにあります。介護日誌、相談員日誌、給食日誌とかなりの量がありますが、今はケースを飛ばして、様々な日誌で取り込んで作成できるのでかなり短縮できています。

社会福祉法人 阿南福祉会 特別養護老人ホーム 阿南荘様

転記作業は無くなりましたので、間違いなく時間短縮が出来ています。ケース記録は、後から探す際にも検索すればすぐに見つかりますし、紙とは大きく異なる点です。

社会福祉法人 松寿会様

記録については、現在ほぼ手書きはありません。また、連動がしっかり出来ているので、ケース・事故報告書・申し送りといった重複した書類を作らなくてもよくなりました。使いたいデータをサッと取り出せるのも良いです。以前、血糖値の推移を出したい時にも、統計ですぐに出せました。ここまで来るのに多少時間はかかりましたが、活用できる段階になったことで、もう手書きに戻りたいということはありません。

社会福祉法人 謙心会 特別養護老人ホームにちにちそう様

日誌を作成するにも取り込みボタン一つでかなりの情報量が自動的に入って来ますので、数秒で完成します。これはすごく大きな効率化です。他の施設の方に、実際の操作を見せると「あぁ!ここまでできるんですか!?」と驚かれます。この機能はみんなに使ってもらった方が良いと思います。慣れない人だと、ケースからデータを引っ張って、と操作をしているうちに10分以上かかってしまうところです。

社会福祉法人 ほくろう福祉協会 特別養護老人ホーム 青葉のまち様

介護事業所の記録業務は利用者のケアに関する情報を様々な別の書類に転記する手間が多い仕事です。代表的な例は、当日の利用者一覧に食事量や申し送りを書きそれをさらに個別のケース記録にも記載する、事故が発生した際に詳細をケース記録に記載し、別に事故報告書も作成するなどです。「ほのぼの」シリーズを導入することでひとつの情報を様々な記録に連動させることができ、非常に煩わしい転記作業が不要になったのは大きな業務改善といえます。もう手書きに戻りたくない気持ちが十二分に分かりますね。

過去の情報閲覧が効率的になった

日常の業務では、iPadで一括入力が可能です。基本的に紙に手書きをする記録はなくなりました。記録は全てシステムに入っていますので、確認したい時はすぐに探し出せます。例えば、「Care Palette」でバイタルを入力している際に血圧が異常値だった場合、「ここ数日の状況はどうだったかな?」とすぐに遡って確認が出来ます。個人のカルテを持ってこなくてもiPadやPCで全て把握出来ます。紙だと後から探すのも難しいですし、職種毎にファイルがありファイルのスペースもかなり取られていました。思い切って紙をなくしてしまったことで、システムに入れる情報も増えたと思います。

社会福祉法人 照陽会 陽だまりの園様

実施記録で日々の記録をとっていますが、ケース記録に種別があるので検索がしやすく過去のものを知りたい時も遡りやすいです。キーワード検索も出来ますし、探すのが簡単になったことで、様々なことに目を向けることが出来ています。記録を意識するようになってきました。

一般社団法人安来市医師会 介護医療院みずかぜ様

老人ホームの業務記録については一括入力をベースにしており、かなり時間短縮ができています。データ化されているので、排泄が何日出ていないか?といったことも紙をめくらなくていいですし、バイタルグラフも書かなくてもよく、ケース記録も必要な時にすぐに呼び出せます。感覚的にですが、記録に掛かる業務時間は、5割減といったところです。

株式会社 中日エムエス 介護付有料老人ホーム エイジトピア星ヶ丘様

介護の仕事はその日その日を記録すればよいのではなく、過去の情報を参照しながら利用者のケアに活かすことがとても重要です。しかし紙記録の場合1週間前、1ヵ月前と期間が長くなるほど目当ての情報を探し当てるのに大きな労力を要します。「ほのぼの」シリーズでシステム化することで、過去の情報が探しやすくなったのはとても大きな変化ですね。記録業務が効率化されたことにより、記録の重要性に気付けるようになった点も大きなポイントです。

バイタル測定が楽になった

デイサービスではiPadとバイタル測定機器を連動させています。浴室にもiPadを置いてあり、測定した結果がすぐに確認できるようにしています。以前はメモして、まとめてPCに入力していました。また、浴室への情報共有をするための時間もかかっていました。1日30分ぐらいは短縮できています。

社会福祉法人 ほくろう福祉協会 特別養護老人ホーム 青葉のまち様

一番おススメしたいのは、バイタル測定機器と「Care Palette」の連動です。これは素晴らしいです。現場職員も大絶賛で、記録時間の削減効果が如実に表れた部分です。この効果があったため「Care Palette」の台数を増やしました。今では「ほのぼの」シリーズはなくてはならない存在になっています。

社会福祉法人 松寿会様

「Care Palette」はBluetooth接続でバイタル機器を連動させることができるので、測定結果を一旦紙に書いたり、手入力したりする必要なく自動で記載することができます。何名もの利用者のバイタルを測定し記録していく業務は重要な業務であるだけに時間もかかるものです。それが大幅に短縮できるとなると、現場はとても助かります。

ペーパーレスの推進

各現場にiPadを3~4台配置していますので、利用者様の状態を見たり、排泄の記録をしたり、食事量であったり、個別機能訓練の記録であったりが、その場で終わります。これまでは、手書きしたものを後からPCに入力していました。記録する紙がいらなくなりましたね。導入の際、メモを取らずに打ってみようということで始めましたが、上手く稼働できています。基本的にペーパーレスです。

恵の会グループ様

ペーパーレス化については完全にペーパーレスまでには至っていませんが、8割以上はシステム化されました。本稼働して1年後、職員アンケートを実施したところ、「作業量が減った」「記録時間が短縮された」「時間内に終わるようになった」等、業務効率化のコメントが多かったです。

社会福祉法人 信隆会 特別養護老人ホーム 若木ライフ様

ペーパーレスを目指してはいますが、入浴チェック表と持ち物チェック表が紙で残っています。あと数パーセントといったところでしょうか。

医療法人社団紺整会 介護老人保健施設フェルマータ船橋様

紙媒体での記録はコストがかかる、保管場所に困る、過去のデータを参照しにくい等のデメリットがあり、ペーパーレス化は運営の健全化にも業務の効率化にも寄与する取り組みです。完全にペーパーレスを図ることは困難であっても、できる部分からペーパーレス化を積極的に推進していくことが大事だと分かりますね。

ケアの質が向上した

夜間帯もかなり短縮できています。これまでは合間に少しずつ記録をして、朝にまとめて入力をしていましたが、その都度の入力で完了していますので、朝の集中記録時間がなくなりました。朝の時間帯は、夜勤と早出の職員だけになりますが、PCに向かう時間がなくなったので、少ない人数でも利用者様へのケアに集中できています。

恵の会グループ様

褥瘡予防で写真を撮影することもあります。主治医の先生には口頭では伝わりにくいので、iPadの画像を見せてしまう方が分かりやすいです。

社会福祉法人 島根ライトハウス 特別養護老人ホーム なのはな園様

夜勤帯は勤務する職員の数も少なく、限られた人員でケアを行うため集中して記録する時間はなかなか取れません。結局朝食中にケアの傍らで記録も並行し、両者とも質が低下することになるのもしばしばある話です。しかし「ほのぼの」シリーズを導入してからはその都度の入力で済んでいるため、限られた人員で十分に利用者のケアに向けられることはケアの質を大きく向上させているといえます。

また、褥瘡予防で写真を撮影することは文字情報よりも断然分かりやすく、ケアの質にはっきりと影響してくるでしょう。褥瘡だけでなく事故発生時や訪問介護の手順書作成にも役立つことでしょう。

職員の満足度が向上した

職員からは手書きと比べて良くなったという声が多いです。最近の若い人たちは、字を書くのが苦手な人も多いですし、手書きよりキーボードで打つ方が断然早いです。システム化が職員の定着率にも寄与してくれていると良いと思います。様々な施策によって、離職率は1.1%まで下がっています。

社会福祉法人 阿南福祉会 特別養護老人ホーム 阿南荘様

当法人では、働きやすい職場づくりにも注力しています。現在は定着率も上がっていますし、求人の応募が増えています。親の職場を見学する子ども参観もやっており、システム化による効率化とともに職員の満足度向上に寄与していると思います。

社会福祉法人 松寿会様

人材採用の際に、学生たちの動機として「ユースエール認定」があるという点もありました。現在働いている職員も誇りを持っている人たちが多いと思います。

昨年度の正職員の離職率は6~7%に落ち着いています。今年度も数えるぐらいしか退職していません。

「ほのぼの」シリーズを使って業務削減出来たので、ユースエール認定に辿り着けたと言っても過言ではありません。

社会福祉法人 康和会 オレンジガーデン様

「ほのぼの」シリーズを導入することで職員の定着率が上がるだけでなく、求人の数が増えているということは、地域で「働きやすい職場だ」と認知されるようになったといえます。人材不足の介護業界ですから、現在働いている職員に満足して働いてもらうことはとても重要です。記録のシステム化がその一助になることがよく分かります。

多職種連携が効率的になった

経過記録は、ドクターアプローチに使えます。ドクターからは常に根拠となる数値を求められますが、エクセルを使っていた頃は熱であったり血圧であったりで、それぞれバラバラのデータでしたが、ほのぼのだと相関データがすぐに出せます。

恵の会グループ様

R4は完全に、「ほのぼの」シリーズだけで完結しています。補完的資料は一切ありません。誰がいつまでに入力する、そしてカンファレンスに臨む、といった役割分担、流れが完成しており、多職種連携が出来ています。

医療法人社団紺整会 介護老人保健施設フェルマータ船橋様

各事業所間でのデータ連携が便利です。ショートとデイを利用されている方で、さらに当法人のケアマネだったりすると、これまで別々の情報だったものが一目で分かるようになっています。」ショートの時はしっかり食べていらっしゃるが、なぜデイでは残されるのだろう?」といったことも把握出来ます。

社会福祉法人 康和会 オレンジガーデン様

「ほのぼの」シリーズは様々なサービス種別にも対応しています。利用者の在宅復帰を目指す理念に沿ったアセスメント方式である老健の「R4システム」にも対応していますので、老健内の多職種が「ほのぼの」シリーズだけで連携を図ることができるのはとても大きな効率化といえます。

ほかに、ドクターとの連携においてもエビデンスをデータとして提示できるのは多職種連携の観点からも、医療と介護双方のケアの質を向上させるという点からも大きな効果です。

「ほのぼの」シリーズでシステム化することで、様々な職種や事業所がひとりの利用者の生活状況を共有できることが分かります。

データ分析、データ活用が容易になった

統計を活用しています。月の利用人数、入浴の回数、年間の利用者数など、運営に関わる資料を作成するのに役立っています。経過記録は、グラフと同時にあらゆる数値も確認出来ますので便利です。そういえば、以前はグラフも手書きでしたね。今では考えられません。

社会福祉法人 照陽会 陽だまりの園様

統計の事故分析で、月間で集計してその月に発生した事故ごとの件数を把握し、リスクマネジメント委員会で利用しています。何が多かった、先月より増えた要因は?といった分析をしています。これまでは、紙を一枚ずつめくって調べていましたので、かなりの業務効率化になっています。また管理栄養士も同じシステムを使用していますので、バイタル測定の数値や食事の摂取量、水分等をグラフで見れますし、経口維持計画書に反映させたり、ドクターへ報告して指示内容を変えてもらったりと活用しています。

社会福祉法人 島根ライトハウス 特別養護老人ホーム なのはな園様

事業所の経営状況の分析や、利用者のケア情報を分析することはエビデンスを明確にし、方向性を確実に把握するために重要な業務ではありますが、いかんせん過去のデータを参照して統計を作るのには時間がかかるものです。「ほのぼの」シリーズは過去のデータを即座に統計として見ることができるため、場合によっては数日単位の時間短縮に繋がっているのではないでしょうか。

バックヤード業務の効率化

請求業務は、これまで本部で根拠となるデータを各事業所から集めて実績管理をしていました。それが現場で簡単に実績確定ができてその結果が本部に集約される流れとなったため、かなり短縮できています。エラーが拾いやすく確認がしやすいですし、事務長の話では作業時間は半減しているとのことです。

恵の会グループ様

老人ホームの事務はかなり効率化できています。これまでエクセルを駆使していました。ただ、関数がズレていたりと検証が大変です。「ほのぼの」シリーズは基本情報や介護保険証のデータも連動していますし、食事の摂取状況も現場から入ってきます。請求書に前回領収金額も載せられますし、請求金額の回収管理もできるので、こちらも感覚的にですが作業時間は5割減といったところです。

本部としても情報が共有されているので、いろんな事象に対する反応が早くなりました。利用者様の基本情報がしっかり把握できます。スケジュールもしっかり登録されるようになりましたので、ヘルパーさんの給与計算も実績に基づいて一元管理できています。

株式会社 中日エムエス 介護付有料老人ホーム エイジトピア星ヶ丘様

会計システムはバージョンアップの度に機能が良くなっています。まとめて印刷、任意の区分を合算したものを集計出来るのが良いです。人事と給与はデータが一元管理されていますし、必要な情報がすぐに取り出せます。以前は人事台帳は手書きでしたから、どんな研修を受けたとか大事な情報を書き忘れることもありました。現在は、勤怠管理のシステムも導入しており、勤怠データを給与システムに取り込んでいます。給与計算は一瞬で終わります。本部として、介護請求や利用者様への請求は一括で管理しています。口座振替のデータもシステムから出力出来ますので、スムーズで間違いもありません。

社会福祉法人 謙心会 特別養護老人ホームにちにちそう様

「ほのぼの」シリーズは介護現場の効率化だけでなく会計や人事といった基幹系の業務にも対応していますので、月末の請求業務や給与計算といった事務作業の効率化を図ることができる点も大きな特徴です。食事を提供する事業所では別ファイルに食べた食事を記録して、月末に相違がないかを確認して……と膨大な時間を取られていた業務が、毎日のケア情報と連動して即座に出せるのは大きなメリットですね。基幹業務の効率化は法人全体の質を大きく向上させます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。「ほのぼの」シリーズをお使いのユーザーは誰しもが導入前に大きな課題を抱えており、その解決のために「ほのぼの」シリーズを活用することで大きな効率化を図ることができているようです。

新たなシステムの導入には操作に慣れる、職員全員の理解を得るなどクリアしなければならないハードルもありますが、NDソフトウェアのサポート体制で万全に支援いたします。全3回のコラムを参考に、ぜひ「ほのぼの」シリーズをご検討ください。無料でデモンストレーションいたしますので、お気軽にお問い合わせください。

当コラムは、掲載当時の情報です。

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ライター 寺田 英史 短期入所生活介護にて13年間勤務し職責者、管理者を歴任。
その後、介護保険外サービスを運営。その傍らで初任者研修、実務者研修の講師としても活動中。

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