NDSコラム

仕事 2020/07/16
「介護支援専門員」
ケアマネージャーとはどんな仕事?

介護保険事業所を利用する要介護者には、必ずケアマネージャーと呼ばれる職種が担当として付いています。ケアマネージャーとはケアマネとも略されますが正式名称を「介護支援専門員」といい、支援が必要な高齢者にとってなくてはならない存在なのです。ケアマネージャーの仕事の場は大きく分けて「居宅介護支援事業所」と「介護保険施設」の2通りで、両者の仕事内容は基本的に同じですが違う部分もあります。

今回は介護支援専門員、ケアマネージャーとはどのような仕事なのか、居宅ケアマネと施設ケアマネの違いとは、ケアマネ業務を行う上で大切なことについて解説します。
 

ケアマネージャーの仕事とは?

ケアマネージャーこと介護支援専門員の仕事とは、支援を必要とする高齢者が適切な介護サービスやケアを受けられるように利用者一人ひとりのケアの総合方針を定め、継続した支援のための計画書の作成や計画達成のためのサービスの調整を行うという高齢者支援のスペシャリストです。介護保険サービスを使うには、ケアマネージャーの作成するケアプランと呼ばれる計画書が必須であり、介護保険サービス事業所はこのケアプランに沿ってサービス利用者へのケアを提供していく必要があります。つまり、ケアマネージャーの作成する計画書が高齢者の安心・安全な生活や自立した生活を豊かにするため、人生の満足度であるQOLを左右する重大な役割であるといっても過言ではありません。
 

居宅ケアマネと施設ケアマネの違い

ケアマネージャーには大きく分けて在宅生活で介護サービスを受けている高齢者に対してケアプランの作成などを行う「居宅ケアマネ」と特別養護老人ホームなどの介護保険施設内の利用者に対してケアプランの作成を行う「施設ケアマネ」の2通りに分かれます。
居宅ケアマネは「居宅介護支援事業所」が主な勤務先で、施設ケアマネは特別養護老人ホームやグループホーム、小規模多機能型居宅介護施設などが主な勤務先です。
この両者にはどのような違いがあるのでしょうか。
 
まず、「居宅ケアマネ」と「施設ケアマネ」の大きな違いとは利用者の担当件数です。
居宅ケアマネは、利用者の担当件数が35件、それに対し施設ケアマネは最大100件です。
この大きな差は、両者の担当する高齢者の生活スタイルの違いによるものです。
居宅ケアマネが担当する高齢者は在宅生活を送る高齢者が主なため、利用者宅への訪問などの移動がどうしても多くなります。それに対し施設ケアマネが担当する高齢者とは、自身が勤務する施設内の利用者に限られますので、特に移動などは発生しません。
また、居宅ケアマネはホームヘルパーやデイサービス、ショートステイといった在宅サービスや、配食サービスや介護保険外サービスなどを組み合わせて計画を作成するため、各事業所との連絡調整などのためにやはり移動が必要になりますが、施設ケアマネは必要なサービスはすべて自事業所で提供するため施設内の職員との調整が主になります。
そのために居宅ケアマネは35件担当することが限界ともいえるのです。
 
他の違いとは「勤務形態」です。
居宅ケアマネは主に平日の日中が勤務時間であることがほとんどです。利用者に直接身体介護などのケアは基本的に行わないため、シフト勤務や夜勤などもありませんが、一人暮らしの高齢者などが夜間に緊急事態が発生した場合などに連絡が入ることもあります。
施設ケアマネは施設内でケアマネージャー業務のみに従事していることは稀で、基本的には介護職など他の職種も兼任しています。そのため、シフト勤務や夜勤などに入ることもある場合がほとんどです。
 
大きくは、居宅ケアマネは担当件数は少なく日中の勤務のみですが利用者の自宅、各サービス事業所や関係機関との連絡調整、移動が多くなり、施設ケアマネは勤務する施設内の利用者が対象なので調整はしやすいですが担当件数が多く、介護業務なども兼務することが多いため変則勤務になりがちであることが違いといえますね。
 
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ケアマネージャーの業務内容

ケアマネージャーの業務内容に、居宅ケアマネと施設ケアマネの大きな違いはありません。
主なケアマネージャーの業務内容は以下になります。
 

ケアプラン作成

利用者がどのような生活を望み、そのためにはどのような支援が必要か、どのような能力を獲得していく必要があるかなど、ケアの総合的な方針を定めたものがケアプランです。ケアプアランには希望(ニーズ)・目標・達成のために必要なサービス、サービスの量などが設定されており、それを元に毎月ごとに「サービス提供表」が作成されます。このサービス提供表は毎月の介護提供計画のようなもので、各事業所が保険請求を行うために必要なものです。
利用者の介護度が変わった、介護保険を更新した、ケアの方針が変わった、必要なサービスが変わったなど変更があった際には都度ケアプランを新しく作成し、利用者や関係事業所と共にケアプランが妥当であるかなどを話し合うサービス担当者会議を開催する必要があります。
 

アセスメント

アセスメントとは利用者のケアに必要な情報を収集し、それを分析することで必要なケアの方向性を導き出すために行うものをいいます。ケアマネは利用者と初めて関わる時にアセスメントを行い、必要なケアを分析し課題を導きます。そして支援を継続しながら新たなケアプアランを作成する際にまたアセスメントを行い、課題を分析していく必要があります。このアセスメントは利用者にとって最適なケアを明らかにするために欠かせない業務といえます。
 

モニタリング

モニタリングとは、ケアプランの計画通りにケアが提供できているか、計画通りに目標達成に向かっているかを定期的に観察することをいいます。居宅ケアマネの場合はサービス提供事業所が複数に渡ることも多いため、各事業所が計画通りのケアを提供できているかを監督する役割もあります。施設ケアマネは自身の事業所ですので、同じ施設内の職員との風通しが非常に重要になります。
このモニタリングは月に1度は行う必要があります。
 

相談援助

利用者やその家族など、介護や生活に関しての悩みや相談などを行います。相談援助業務は利用者の隠れているニーズなどを発見するためや、家族の在宅介護のモチベーションを保つためにも必須で、相談援助の結果サービスの調整や変更などを行うこともしばしばあります。この相談援助を円滑に行うために、ケアマネージャーは豊かなコミュニケーション技術や相談援助技術を要します。
 

給付管理

ケアマネージャーは、毎月上旬に各サービスが提供した介護サービスの単位数が、サービス提供表と相違がないかなどを確認し、国保連に報告します。この時、事業所の出した単位数とケアマネの出した単位数に違いがあると、返戻という扱いになり、介護保険給付が滞ってしまいます。事業所との連携が必要になるうえ、お金に関係することですのでケアマネージャーにとっては非常に責任重大な仕事といえます。なお、施設ケアマネは給付管理を行う必要はありません。
 

その他

上記以外にもケアマネージャーの業務はあります。要介護認定の代行や利用者の状態が変わったことで要介護度の変更を申し出る区分変更申請、施設を退所し在宅サービスに移行する、または在宅から施設へ移る際の情報の提供などです。
他にも生活保護申請の代行など行政との連絡調整、利用者や家族へ地域の社会資源の情報提供など、ケアマネージャーには生活に関する幅広い知識が求められます。
 

ケアマネージャーはコミュニケーション技術が必須

 
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利用者や家族との相談援助、情報提供や関係サービスや行政との連絡調整など、ケアマネージャーは多くの情報を得ながらそれを有効に活用していく必要があります。そのためにケアマネージャーという仕事において円滑なコミュニケーションを取るための技術は必須ともいえます。
コミュニケーション技術の基本は「相手を受容し、共感しながら傾聴する」「個人情報を守る」ことです。
その他、ケアマネージャーをはじめ相談援助に携わる業種に広く知られているのが「バイステックの7原則」という相談援助技術です。
 

個別化の原則

相談者を画一的なものでなく個人として捉えるものです。
 

意図的な感情表出の原則

相手が感情を素直に出しやすいように配慮できているかというものです。
 

統制された情緒的関与の原則

ケアマネージャーは自分の感情を認識し、目的に応じた感情で関わるというものです。
 

受容の原則

相手の考えや個性、希望などを否定せずに理解するというものです。
 

非審判的態度の原則

ケアマネージャーの価値観で批判や批評を行わないというものです。
 

自己決定の原則

相談者が自身で決定できるように支援するというものです。
 

秘密保持の原則

相談の内容を外部に漏らしてはいけません。相談援助を行う前に伝えておくと信頼されやすくなり、相談者も話しやすくなるでしょう。
 

ケアマネージャーは書類作成が多い?

ケアマネージャーの業務は多岐に渡り、かつ専門的で幅広い知識を要するものが多いですが、中でもケアマネージャーのメインの仕事であるケアプランの作成に関する書類の作成量は非常に膨大です。ケアプランを作成するにはアセスメントを行い、それを分析することで課題を明確にし、課題を達成するために最適なサービスなどを考える必要があります。このうちのアセスメントは、詳細にやればやるほど課題も明確になり利用者のケアに役立つものになるのですが、詳細なアセスメントを行うとなるとパソコンへの打ち込み時間は計り知れないものになります。さらにそこから計画書を作成する時間も必要になる中で他の利用者のモニタリングも行わなくてはならないなど、いいケアプランを作成しようとすればするほどケアマネージャーの仕事量は増えてしまいます。
そのためシステム化できるものはICT化し、業務効率化をお勧めます。複雑なアセスメントを簡略化しながらも機能的にしていくにはほのぼのNEXTのアセスメントシステムが役立ちます。情報収集の段階からアセスメント表への転記が可能なほか、アセスメント結果がそのままケアプランへ自動入力されるなど、ケアマネージャーの膨大な書類作成の仕事が非常にスムーズになります。過去のアセスメントを画面上で参照できる機能もケアプランの更新時に役立つ嬉しい機能ですね。
 
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まとめ

豊かなコミュニケーション技術や幅広い知識が必要なケアマネージャーは介護や支援が必要な高齢者のニーズを明確にし、最適なサービスを提案、調整しながら目標達成のための計画書を作り計画通りにケアが提供されているかを管理するという高齢者のQOLに深く関わる仕事です。
適切なケアプランの作成のために必要なアセスメントやモニタリングは書類の作成量が膨大になってしまうためケアマネージャーの業務全体に支障が出てしまうこともあります。ほのぼのNEXTのケアマネジメントシステムを活用して、アセスメント業務からケアプラン作成、請求処理までスムーズにかつ効率化を図ることで、利用者のQOL向上のための最適なケアプラン作成に役立てていきましょう。

 
 
最後までお読みいただきありがとうございました。
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