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NDSコラム

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高齢者の脳トレに!
タブレット端末でできるおすすめゲーム7選!

2020/09/10

新型コロナウイルス感染症のクラスターが介護施設にも多く発生しています。収束の兆しはまだまだ見えず、介護事業所のスタッフや利用者は日々感染予防に努めていることでしょう。さらに全国的に暑い日が続く中、熱中症のリスクも高まっているため高齢者は外出をより一層控え、室内で過ごす機会が多くなっているのではないでしょうか。室内で過ごす時間が多くなると心配になってくることのひとつに脳機能の低下が考えられます。介護が必要な高齢者は刺激の少ない生活を長期間送ることで脳機能の低下が進み、認知症の発症や症状の進行を招くことが懸念されます。(※1)

室内でも脳を活性化させるためには脳トレがおすすめですが、介護施設で提供できるレクのバリエーションには限界もありますよね。そこでおすすめしたいのがタブレット端末を活用した脳トレです。様々なアプリで楽しくゲームや脳トレをすることで厳しい時期を乗り越えましょう。今回は高齢者におすすめのタブレット端末を用いた脳トレゲームをご紹介します。  

現在、介護が必要な高齢者は外出を控える傾向が強い

新型コロナウイルスの感染症により、拡大予防策として全国的に緊急事態宣言が出され営業や外出を自粛するよう呼びかけられました。一時期は感染の拡大は落ち着いたとみられたものの今現在、再び全国的に感染者数が増加する事態となっています。さらに介護施設での集団感染、クラスターも多く発生しており新型コロナウイルスはまだまだ収束の兆しを見せません。
それに加え、夏の到来により全国的に猛暑が続いています。新型コロナウイルス感染予防のためにマスクを着用することが推奨されていますが、外出時にマスクを着用することで熱中症のリスクが高まるとされ、介護施設などで過ごす高齢者は感染予防、熱中症予防のために外出せず、室内で過ごす機会が非常に多くなっています。  

長期間室内で過ごすことで脳機能の低下を招く

新型コロナウイルス感染予防、熱中症予防のためには室内で適切な距離を取り過ごすことが最も効果的といえますが、介護事業所を利用する高齢者には脳機能の低下を招くという懸念があります。
刺激のない単調な生活は脳が活性化せず、精神機能の低下や自律神経の不調などを招き、無気力、抑うつ、無関心、不安感などこころが不安定な状態となり活動意欲が低下しやすくなります。高齢者は活動量が減ることで身体機能への影響を大きく受けやすく、歩行機能などのADLの低下が顕著になります。そのように心身機能全体が低下した状態に陥ると食欲低下や睡眠障害を招き、寝たきり状態になってしまうことや認知症の発症、進行してしまうおそれもあります。
室内で過ごすことが多い環境においても、こうした状態に陥らないように生活の中に何か楽しみながら取り組めるものがあると脳への刺激にもなり状態の悪化を防ぐことができます。  

タブレット端末を活用した脳トレが効果的

介護施設などで高齢者の脳への刺激となるものはレクリエーションが一般的ですが、多くは利用者が多数集まって実施する集団レクがほとんどです。利用者の状態に応じて個別レクを提供することが利用者に応じたアプローチとして適切なのですが、実施する時間が決まっている、マンネリ化している、多忙のために対応できるスタッフが少なく個別レクを行えないなどの問題も見られます。
そこでおすすめしたいのがタブレット端末を活用し、アプリでゲームや脳トレを行う方法です。アプリには様々な利用者の好みや適性に応じたものが多数あり、一人でじっくりと考えながら集中して行えるものや多数でワイワイと楽しみながら行えるものといった豊富なバリエーションがタブレット端末のみで提供できるため、用具の準備や片付けなども不要で実施が非常に簡単です。また、タブレット端末はスマホよりも画面が大きいものが多いため、高齢者でも見やすいのもおすすめできるポイントです。   外出がままならない現在において、高齢者の脳機能の維持、向上を図るため手軽にタブレット端末を活用した脳トレやゲームを行うことは利用者のみならず介護職の手助けにもなることでしょう。

脳トレ,シニアゲーム,認知症予防  

おすすめの脳トレゲーム7選

今タブレット端末で実施できる脳トレやゲームアプリには様々な種類があります。その中で介護施設などを利用する高齢者におすすめのアプリを7つご紹介します。  

シルバーレクリエーション

シルバーレクリエーションは「いろはにほへと」や「まる、さんかく、しかく」など表示された言葉や絵の問題を見て正解を選ぶという非常にシンプルな脳トレアプリです。じゃんけんを絵で表示して、勝つものを選ぶ、「あお」と表示された文字を見て青色を選ぶなど、直感的に分かりやすく操作できますので、認知症の方であっても取り組みやすいアプリといえます。  

文字さがし

文字さがしは画面に表示されたパネルに表示された文字から、正しいものを3つ選んでいくことで遊べる脳トレです。制限時間が60秒以内と決まっているため、一人につき何回正解できるかといった遊び方もできますね。最初はパネルの数も少なく問題も分かりやすいものですが、正解を重ねていくとパネルの数は増え、問題も一見すると分かりにくいものへと難易度が変化していきますので多くの利用者が取り組めるレベル設定になっています。表示された文字を探すために画面上を目で探すことで脳への刺激が期待できます。  

フリダヤ5

フリダヤ5は般若心経を順番に一文字ずつ選び完成を目指すアプリです。高齢者はお経を日常的に唱える方も多く、般若心経はそういった高齢者に多く親しまれているため意欲的に取り組める方もいらっしゃることでしょう。スタート時は2択から始まりますが、テンポ良く正解を重ねていくたびに表示される漢字の種類が増えていくため上級者でも文字を探すことで脳への刺激が活性化することでしょう。般若心経を知らない方でも一定時間が経過すると正解の文字が分かるようになっていますので多くの方が取り組めるようになっています。  

川島隆太教授のいきいき脳体操

川島隆太教授といえば一時、携帯ゲーム機の脳トレソフトでご存知の方も多いのではないでしょうか。その川島隆太教授のテレビ番組、仙台放送の「テレビいきいき体操」の脳トレゲームアプリです。4枚の絵を覚えて指定された場所に何があったかを答える問題、2つの数式の答えが大きい方を選ぶ問題、文字ではなく文字の色を答える問題、2~3つの数字の数が大きいものを選ぶ問題の4種類の脳トレを行うことができます。制限時間が設けられていますが、問題は高齢者でも答えやすいものになっていますので、気軽に取り組める脳トレです。  

高齢者クロスワード2

高齢者クロスワード2は高齢者でも取り組みやすいボリュームのクロスワードパズルで、マスにカタカナか漢字を選択して入れていくことで完成を目指します。ヒントが提示されていますので、それを元にクイズ形式にしても良さそうですね。答えを考え、文字を選び入力していく動作は脳にいい刺激となるでしょう。  

認知症予防 昭和クイズ

認知症予防 昭和クイズは昭和20年代~50年代の出来事や流行歌を答えるクイズアプリです。当時を思い出すことは回想法にも繋がり、認知症予防に効果的といえます。個別で行うのももちろんですが、集団でクイズ大会で盛り上がるのも良いかもしれませんね。私たちの知らないことも知ることができますし、利用者同士で昔話に花を咲かせれば情緒の安定も期待できます。  

同じのどれ?

同じのどれ?は画面上を動き回っている、ランダムに色のついた丸の中に1から9の数字が書かれたものの中から指定されたものを選択して当てるゲームです。目で見て見つけるだけでなく、それを正確にタップしないと正解となりませんので指先の動きも重要となり、頭と体を同時に刺激するゲームといえます。制限時間は60秒以内ですので、たくさん正解した方が勝ち!というような遊び方もできますね。  

まとめ

  脳トレ,シニアゲーム,認知症予防

新型コロナウイルス感染症はいまだ収束する気配を見せず、介護施設でクラスターが発生するなど被害はまだまだ広がっています。感染拡大予防や猛暑における熱中症予防のために介護が必要な高齢者が外に出られないケースが多くなっており、室内で長期間過ごすことで心身機能が悪化してしまうおそれがあります。室内であっても生活に張りを持たせるためには脳をトレーニングする脳トレで刺激を与えることが重要。タブレット端末ならばゲームや脳トレアプリの種類も豊富で活用しやすく、スマホよりも画面が大きいため高齢者でも使いやすいというメリットがあります。室内で過ごすことで高齢者の心身機能の低下を招かないよう、タブレット端末を活用した脳トレで元気に楽しく過ごせるようにしましょう。  

★オススメ商品

参考URL:
(※1)公益財団法人長寿科学振興財団
シルバーレクリエーション
文字さがし
フリダヤ5
川島隆太教授のいきいき脳体操
高齢者クロスワード2
認知症予防 昭和クイズ
同じのどれ?

当コラムは、掲載当時の情報です。

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ライター 寺田 英史 短期入所生活介護にて13年間勤務し職責者、管理者を歴任。
その後、介護保険外サービスを運営。その傍らで初任者研修、実務者研修の講師としても活動中。

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