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NDSコラム

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第1回 組織と時間の優先順位

2024/11/29

介護業界では、人手不足や業務の複雑化が進む中で、現場リーダーたちはどのようにこれらの課題に対処すればよいのでしょうか?今回は、特に「組織と時間の優先順位」について詳しく考察していきます。
介護施設の現場リーダーには、介護業務をこなしながら、管理業務も遂行するいわゆる「プレイングマネージャー」の役割が求められます。しかし、この「二足の草鞋(わらじ)」を履くのは非常に難しく、特に現場の忙しさが増すほど、その難しさは増大します。

現場職員と管理者の役割の違い

現場の介護職員には、目の前の利用者を支えることが求められています。これが現場の介護職員の主要な仕事です。一方で、管理者や施設長には、未来を計画する時間が求められます。彼らは、デスクワークで将来の事業計画を立てることが中心です。

リーダーは、現場を支えるだけでなく、介護施設の組織の未来を計画する役割も担っています。シフトに入る時間が半分だとしたら、残りの時間は組織の未来を考えることに充てる必要があります。現場リーダーであれば明日の予定、来月のシフトなどが該当します。このように現場を支える時間と組織の未来を考える時間配分を考え、業務時間内に完了させることが非常に重要です。

リーダーの時間管理と組織の未来

現場の人手が不足している場合、施設長やリーダーが現場に入ることがありますが、その結果、未来を考える時間が奪われてしまいます。組織を継続的に安定させ、組織力をつけていくためにはその時間が奪われることは組織全体にとって大きなリスクです。

では、だからといって残業をしてこなせばいいのか?というとそれは違います。ただ、実際には多くのリーダーが現場での仕事をこなしながら、残業してリーダー業務を行っています。しかし、これでは現場の職員がリーダーになることに不安を抱いてしまい、組織の未来が危ぶまれることになります。

リーダーが業務時間内にリーダー業務を行えるよう、組織全体の問題として取り組むことが重要です。リーダー自身も、業務時間内でリーダー業務を遂行できるような工夫を行い、施設に理解を求めることが大切です。これが組織の基盤を支える重要なポイントです。

まとめ:組織と時間の優先順位を見直す重要性

介護事業所の現場リーダーは、組織の未来を支える重要な位置づけです。しかし、プレイングマネージャーとして、現場業務とリーダー業務のバランスを取ることは非常に難しいのが現状です。リーダーが自身の時間管理を見直し、組織全体でリーダーを支える環境を整えることで、組織の成長と安定が実現可能になります。

本日は、「 組織と時間の優先順位」について解説しました。第2回は、「組織の3つの課題」です。ぜひご一読ください。

第2回はこちら:
第2回 組織の3つの課題

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当コラムは、掲載当時の情報です。

合同会社はなはさく 介護教育アドバイザー 知野吉和氏 チームワークにおけるスキル評価法を『スキルマトリクス』と名付け、チームにおけるスタッフ一人一人の態度=スキルを研究。そこから生まれる理論で介護施設の新人、リーダーの育成や、施設内研修、主催セミナーなどで『教える』活動をしている。また、介護施設における定期訪問による会議のサポートや、研修、個別の面談を行っている。
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