NDソフトウェア株式会社
NDSコラム

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第2回 組織の3つの課題

2024/11/29

第1回はこちら:第1回 組織と時間の優先順位

今回は「組織の3つの課題」についてです。この話は本来、経営者向けの内容ですが、皆様のように介護現場を経験しリーダーになると、売上や組織マネジメントに関する期待も高まってきます。そこで、現場リーダーの方が将来経営者になった時に知っておいた方がよい内容についても少し触れたいと思います。

組織の3つの課題とは

組織の問題は大きく3つに分けられます。1つめの問題は人間関係です。どんな業種でも、一番の退職理由は人間関係が挙げられます。私は多くの介護施設を訪れていますが、その雰囲気の良し悪しは、介護施設に入ってすぐにわかります。これは人間関係に起因しています。

2つめの問題は組織の仕組みの問題です。組織の仕組みは見えづらいものですが、マネジメントする上で最も重要です。頑張りや熱意だけでは組織や事業は長続きしません。誰が運営しても同じ結果が出る再現性を作るには、組織の仕組みが必要です。具体的に組織の仕組みは、マニュアルやルール、掲示物、見える化(写真、動画、ポスターなど)です。これらが整っていないと、組織の問題が発生します。

例えば、人間関係の問題も、コミュニケーション不足を解消するための仕組み(内部研修や会議など)を設けることで改善されます。皆様は、ぜひ研修と会議が定期的に行われているかをチェックしてみてください。

特に多くの介護施設はユニットケアを採用しているため、ユニット毎に介護職員が1人で業務を行うことが多いです。そのため、他の職員とのコミュニケーション不足が発生してしまいます。そのコミュニケーション不足を解消するためには、組織のメンバー同士で話し合う仕組みが重要です。

最後に、3つめの問題は個人のスキルです。組織の仕組みが整い、人間関係が良好でも、個人のスキルが追いついていないと問題が生じます。個人のスキルを上げるためにも、研修や会議が重要です。個人のスキルを上げるために組織として取り組むしくみが大事です。

組織の仕組みとして個人のスキルを上げる、仕組みとして人間関係を良くする、そもそもの組織の仕組みを作ることが重要になってきます。

組織のリーダーに求められることは?

介護施設の現場リーダーに求められる役割は、組織の仕組み作りを手伝い、協力し、提案すること、または決まったルールを守らせることです。現場リーダーの判断ではなく、組織のルールに従って仕事を進めることが大切です。もし不備があれば仕組みとしてどうやっていくか?常にリーダーは考えていくことが大事です。

今回お話したことを踏まえて、仕組みをどう改善するかを考えるきっかけになればと思います。きっと皆様の介護施設の組織の雰囲気が良くなっていくでしょう。

本日は、「組織の3つの課題 」について解説しました。第3回は、「利用者の幸せと職員の幸せの関係性」です。ぜひご一読ください。

第3回はこちら:
第3回 介護施設利用者の幸せと介護職員の幸せの関係性について

このコラムはミニセミナーとして動画でも解説しています。
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当コラムは、掲載当時の情報です。

合同会社はなはさく 介護教育アドバイザー 知野吉和氏 チームワークにおけるスキル評価法を『スキルマトリクス』と名付け、チームにおけるスタッフ一人一人の態度=スキルを研究。そこから生まれる理論で介護施設の新人、リーダーの育成や、施設内研修、主催セミナーなどで『教える』活動をしている。また、介護施設における定期訪問による会議のサポートや、研修、個別の面談を行っている。
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