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NDSコラム

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第6回 リーダーに期待される仕事

2024/12/17

第5回はこちら: 第5回 人材育成 質と量

今回は「リーダーに期待されること」について解説します。現場のリーダーさんたちと話す中で、自分の役割が明確に伝えられていないという問題をよく耳にします。上司からは「現場をうまくまとめてほしい」という指示だけで終わってしまい、具体的に何をすべきかが曖昧なまま進めているケースが多いようです。その結果、リーダー自身が自分の役割を理解できず、自分のやるべき仕事が分からなかったり、自分のやるべき仕事を意図せずに他の人に任せてしまったりすることがあります。

リーダーに求められる重要な役割

リーダーに求められる重要な役割の一つは、現場のスタッフに組織のルールを守らせることです。利用者に対する対応や職場全体の質を保つためには、このルールをしっかり守らせることが大切です。また、もう一つの重要な役割は、スタッフを一人前に育てることです。これは、現場のリーダーに課せられた責任の一つだと考えます。

【現場リーダーの重要な役割】

1. 現場スタッフに組織のルールを守らせること。

2. 現場スタッフを一人前に育てること。

ただし、守るべきルールはどんなものか、何をもって一人前とするのかということは、上司に確認することが必要です。リーダーが独断で決めることはできませんので、何が良くて何が悪いのか、上司としっかり相談していきましょう。多くの施設では、これらのルールが明文化されていない場合が多いので、リーダーから上司に対して問題提起をし、組織全体で改善を図ることも重要となります。

守らせるべきルールや一人前の基準を正しく知ることをいつまでもできないと、その結果、リーダーが残業や過労に悩むことに陥ってしまいます。そういったケースは実際多くあると思いますが、自分の身を守るためにも、組織全体を守るためにも一人で抱え込まず、上司やスタッフとコミュニケーションを取りながら進めることが大切です。一人前に育てるとはどういうことかという基準を持って、スタッフを育成することもリーダーの重要な役割です。全ての職員が、全てのシフトや業務をこなせるようにするためには、リーダーがスタッフそれぞれに足りない部分を見つけてサポートしていく必要があります。

まとめ: より良い組織作りを目指して

現場リーダーの重要な役割として

1. 現場スタッフに組織のルールを守らせること。
2. 現場スタッフを一人前に育てること。

上記二つを意識するだけで、リーダーの役割が見えてくると思います。継続可能な組織づくりをするために、リーダーという役職を活用して、一人で抱え込まず、上司と相談し、明文化された基準をもとにより良い組織作りを目指して頑張ってください。

本日は「リーダーに期待されること」について解説しました。第7回は「リーダーはやる気を求めるな」です。ぜひご一読ください。

第7回はこちら:近日公開予定

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当コラムは、掲載当時の情報です。

合同会社はなはさく 介護教育アドバイザー 知野吉和氏 チームワークにおけるスキル評価法を『スキルマトリクス』と名付け、チームにおけるスタッフ一人一人の態度=スキルを研究。そこから生まれる理論で介護施設の新人、リーダーの育成や、施設内研修、主催セミナーなどで『教える』活動をしている。また、介護施設における定期訪問による会議のサポートや、研修、個別の面談を行っている。
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