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NDSコラム

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第7回「リーダーはやる気を求めるな」

2025/01/31

第6回はこちら: 第6回「リーダーに期待される仕事」

今回は、「リーダーはやる気を求めるな」について解説します。多くの現場リーダーやスタッフにどんな職員を求めますかと聞くと、多くの人が「やる気のある人」がほしいと答えます。さらに優秀な新人とは何かという話題でも、「やる気がある人」が挙げられることがあります。では、やる気のある人とはどういう人でしょうか?やる気とは何かを具体的に尋ねると、なかなか言葉が出てきません。リーダーが求めている「やる気がある人」はどんな人なのか?を突き詰めていくと、実際には物覚えの速さ、つまり暗記力が職員に求められていることが多いです。

新人を即戦力に育てるには

なぜ「やる気がある人」が物覚えの速さや暗記力なのか?ですが、新人にリーダーが求めることは仕事を早く覚えて即戦力になることだからです。リーダーはこの点に着目して、新人に何を覚えてもらうかを整理し、早くその仕事を覚えてもらうことが重要です。
具体的に覚えてもらうものは、大きく分けて3つあります。

1. 介護施設で使う用語

2. 職場の間取り

3. 1日の流れ

例えば、施設内で使われる独自の用語や、利用者の部屋の位置、1日のスケジュールなどを紙に書いて「見える化」すると、新人は早く仕事になじみやすくなります。また、後片付けなどの簡単な作業を資料化し、業務に入る前に覚えておくことでスムーズに業務に入ることができます。「臨機応変に」と業務を教えがちですが、行き当たりばったりの教育は一人前になるのが遅くなってしまい、人材は育ちにくくなるため、業務の見える化や整理が重要です。

まとめ: 仕事を「見える化」して伝える

現場のリーダーは、新人の熱意や主体性のような「やる気」に頼るのではなく、新人に何を覚えてもらうかを明確にし、「見える化」をして伝え、覚えてもらうことが重要です。新人に対してやる気を求めるのではなく、リーダー自身がやる気を持って指導することが大切です。
今回は、「リーダーはやる気を求めるな」について解説しました。第8回は「新人育成の仕組みを作ろう」です。ぜひご一読ください。

第8回はこちら: 第8回「新人育成の仕組みを作ろう」

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当コラムは、掲載当時の情報です。

合同会社はなはさく 介護教育アドバイザー 知野吉和氏 チームワークにおけるスキル評価法を『スキルマトリクス』と名付け、チームにおけるスタッフ一人一人の態度=スキルを研究。そこから生まれる理論で介護施設の新人、リーダーの育成や、施設内研修、主催セミナーなどで『教える』活動をしている。また、介護施設における定期訪問による会議のサポートや、研修、個別の面談を行っている。
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