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第5回 人材育成 質と量
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2024/12/17
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第4回はこちら: 第4回 チームワークの作り方
今回は、「人材育成は量の後に質がくる」というテーマで解説します。介護現場において、質の高いサービスを提供するためには、まず量(人員の確保)が重要です。人員の量が、サービスの質を大きく左右します。
介護現場における「量」と「質」の関係
現在、介護現場では深刻な人材不足が問題となっています。ここで言う「人材不足」は、スキルを持つ人材そのものが足りないということではなく、単純に現場で働く人員が不足している状況を指します。
具体例として、このコップを見立ててお話しします。コップ1杯が現場に必要な「人材」の量だとすれば、今の現場はこのコップに十分な人材が満たされていない状態です。
介護の現場では、常に不測の事態が発生する可能性があります。例えば、利用者が転倒するなど、いつ何が起こるかわからない状況が日常的です。よって現場では、必要な最低限の人員を確保することが最優先です。
そのため、まずは「量」、つまり人員をある程度確保することが重要です。そして、そのコップの「量」が十分に満たされた後、コップから溢れるものが「質」です。質の向上は、一定の量が確保された後にこそ実現できるものです。少数精鋭で現場を回すのは非常に難しいので、まずは必要な人員を確保することが大前提となります。
なぜこの点を強調するかと言えば、人員が足りない現場では、最終的にリーダーがその負担を一手に引き受けてしまうからです。そうなると、リーダー自身が疲弊し、最悪の場合辞職に繋がることもあります。ですので、まずは「量」を確保することがリーダーや現場の安定に繋がるのです。
まとめ:人材を育てる仕組みづくり
最後に、もう一つ重要なのは、人材を育てる仕組みです。現場に新しく来た人がどのような状況でも成長できるような体制を整えることが、量を減らさずに質を高めていく鍵だと考えています。「量があって、次に質が来る」ということを、ぜひ心に留めておいてください。
今回は、「人材育成 質と量」について解説しました。第6回は「リーダーに期待される仕事」です。ぜひご一読ください。
第6回はこちら: 第6回「リーダーに期待される仕事」
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当コラムは、掲載当時の情報です。
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