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第8回「新人育成の仕組みを作ろう」
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2025/02/03
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第7回はこちら: 第7回「リーダーはやる気を求めるな」
今回は「新人育成の仕組みを作ろう」について解説します。私も新人の頃は、先輩の仕事ぶりを見て、自分でやってみて覚えるという中で育ってきましたが、これからは新人のやる気に頼らず、仕組みとして新人を育成していくことが重要です。これからその新人育成の仕組みについてお話しします。
新人育成の仕組みに必要な育成プログラムとは
新人が入社してから成長し、独り立ちしてシフトに入るまでの流れを考えます。現場で先輩の仕事ぶりを「見て覚える、やって覚える」の方法は、最初から全てを同時に経験させるため非効率とされています。徐々に経験を増やすプログラムを作ることが重要です。
新人育成プログラムを作るにあたって介護業務を3つに分けて考えます。
「準備」、「ケア(介助)」、「後片付け」です。
この3つの中で最も簡単な後片付けから始めることが大切です。後片付けや掃除を通じて、利用者の名前や物の場所を覚えさせます。
次に、準備作業を教えます。準備と後片付けができるようになったら、最後にケア業務を教えます。私が関わっている施設では、この段階を踏むことで、半年かかっていた育成が2ヶ月で完了し、独り立ちができるようになりました。

まとめ:新人育成の仕組みを作ろう
まだ入社したばかりの新人に、利用者の見守りやコミュニケーションを一人で任せるのは難しいです。なぜなら、一般的に見守りは、利用者の様子を「見ておいて」という漠然とした指示になりがちです。また、そもそも新人には、知らない人とコミュニケーションを取ることは難易度が高いです。また、万一の事故や不測の事態への対応など利用者の安全やリスク管理の観点から、利用者と関係のない業務からトレーニングを始め、施設や業務に慣れさせることが大事です。
施設によって業務のやり方や流れは異なりますが、新人育成を仕組み化していくのであればまずは、後片付けから仕事を教え始める育成プランは、一つの効率的な方法です。
今回は、「新人育成の仕組みを作ろう」について解説しました。第9回は「新人育成職員の心の変化 」です。ぜひご一読ください。
第9回はこちら: 第9回「新人育成職員の心の変化」
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当コラムは、掲載当時の情報です。

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