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NDSコラム

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第4回 チームワークの作り方

2024/12/17

第3回はこちら: 第3回 介護施設利用者の幸せと介護職員の幸せの関係性について

今回は、チームワークの作り方について解説します。皆さんは「チームワーク」という言葉から何を思い浮かべますか?チームワークとは、目的達成のための集団行動を指します。介護現場では、利用者さんに喜んでもらうことや、コンプライアンスを達成することが目的となります。

チームワークの5段階

チームワークの重要性を考えるとき、「みんなで仲良く」が良いと考えるリーダーもいれば、「仕事に来ているので仲間になる必要はない」と考える人もいます。

チームワークの理論では、チームワークを形成するための5段階が明記されています。

1. 挨拶あいさつ
2. 雑談
3. 仲間になる
4. 厳しい指摘をする
5. チームワーク(目的達成)

以上が、目的を達成するためのチームワークを形成するために必要な5段階です。

まず、大切なのは挨拶です。挨拶は人間関係を築く最初の段階で、「おはようございます」や「お疲れ様です」といった簡単な言葉が重要です。

次に大切なのは雑談です。今日の天気や昨日の休みの話など、仕事とは関係のない話をすることで、人間関係の距離を縮めることができます。その中で共通点が見つかり、仲間意識が生まれます。これが3点目です。チームワークを目指す上で、仲間になることは避けられないプロセスです。しかし、一緒に仕事をする上では、雑談ができるような仲良し集団に留まるだけでは不十分で、リーダーから職員に対しては、時には厳しい指摘が必要です。リーダーとして、例えば職員が適切に挨拶をしていない場合は注意し、雑談が過剰になる時には、その職場環境も管理する必要があります。リーダーがすべきこととして、少し勇気を出して厳しい指摘をすることが重要です。

まとめ:チームワークを作るリーダーの仕事

リーダーの仕事は、組織やユニットがチームワークのどの段階にあるかを把握し、適切な指導を行うことです。厳しい指摘を通じて、個々のスキルを向上させ、チームワークの目的達成に向けた具体的なアドバイスや教育を行うことが求められます。

リーダーは、目的を達成するために何が重要かを常に意識し、時折その意義を職員に伝えることが大切です。チームワークとは目的達成のための集団と説明しましたが、ある目的に向かったときに達成したという瞬間は一時的なものです。1回の目的達成では、チームワークは脆く簡単に崩壊することもあります。なので、目的が達成した後もそれまで築いてきたチームワークが継続し、再構築して新たな目的に向かっていくためには、日々の挨拶や仲間意識を再確認することが重要です。

本日は、「チームワークの作り方」について解説しました。第5回は「人材育成 質と量」です。ぜひご一読ください。

第5回はこちら: 第5回「人材育成 質と量」

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当コラムは、掲載当時の情報です。

合同会社はなはさく 介護教育アドバイザー 知野吉和氏 チームワークにおけるスキル評価法を『スキルマトリクス』と名付け、チームにおけるスタッフ一人一人の態度=スキルを研究。そこから生まれる理論で介護施設の新人、リーダーの育成や、施設内研修、主催セミナーなどで『教える』活動をしている。また、介護施設における定期訪問による会議のサポートや、研修、個別の面談を行っている。
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